イシバシランブログ

「エクセル関数」と「お金に関する情報」をメインテーマに書いています。

【エクセル】RANK関数の使い方

エクセルで、指定した範囲内で順序に従って並び替えた時に何番目に来るか表示するのが『RANK関数』です。

下図を用いて、RANK関数の使い方を解説します。

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RANK関数の構文

まず、RANK関数の構文は、次のようになっております。

=RANK(数値,参照,順序)

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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降順表示でのRANK関数の使い方

次に、「条件1:3教科の点数を降順で表示」の時の構文です。

J3セルに入力する時の関数は下記になります。

=RANK(G3,$G$3:$G$7,0)

数値:検索値の選択

検索条件:検索条件の範囲を指定

順序:並び替えの方法を指定(0と空白ならば降順、それ以外ならば昇順)

 

※数式内に入力されている「$」は絶対値を意味する。

絶対値を使わない場合、A1セルに入力されている数式をコピーし、B2セルに数式を貼り付けたら、数式内のセルの列と行が1つずつ右と下にずれる。

しかし、絶対値を付けておくと、A1セルをコピーし、B2セルに貼り付けを行っても、絶対値を付けた箇所は、A1セルの数式と同じ状態になる。

列を固定したい場合は、「$B」のように列番号の左側に入力する。

行を固定したい場合は、「$3」のように行番号の左側に入力する。

列と行の両方を固定したい場合は、「$B$3」のように列と行の番号の左側にそれぞれ入力する。

 

条件式1で算出した答えに戻ると

Aは、3教科の合計点数が270点で、点数が高い順に並べているため、5人中1位

Bは、3教科の合計点数が220点で、点数が高い順に並べているため、5人中3位

Cは、3教科の合計点数が210点で、点数が高い順に並べているため、5人中4位

Dは、3教科の合計点数が180点で、点数が高い順に並べているため、5人中5位

Eは、3教科の合計点数が260点で、点数が高い順に並べているため、5人中2位

 

昇順表示でのRANK関数の使い方

次に、「条件2:5教科の点数を昇順で表示」の時の構文です。

K3セルに入力する時の関数は下記になります。

=RANK(H3,$H$3:$H$7,1)

数値:検索値の選択

検索条件:検索条件の範囲を指定

順序:並び替えの方法を指定(0と空白ならば降順、それ以外ならば昇順)

 

Aは、5教科の合計点数が450点で、点数が低い順に並べているため、5人中4位

Bは、3教科の合計点数が370点で、点数が低い順に並べているため、5人中3位

Cは、3教科の合計点数が350点で、点数が低い順に並べているため、5人中2位

Dは、3教科の合計点数が320点で、点数が低い順に並べているため、5人中1位

Eは、3教科の合計点数が450点で、点数が低い順に並べているため、5人中4位

 

RANK関数は、範囲を指定するだけですので、使い方はとても簡単です。

データが膨大にある時に、数値の大小を一目で判断することが出来ますので、使い方を覚えておきましょう。

【エクセル】MIN関数の使い方

エクセルで、指定した範囲内で一番低い数値を表示するのが『MIN関数』です。

下図を用いて、MIN関数の使い方を解説します。

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MIN関数の構文

まず、MIN関数の構文は、次のようになっております。

=MIN(数値1,数値2,~)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

f:id:ishibashiran:20210405075240j:plain

 

MIN関数の使い方

次に、「条件1:5教科で一番低い点数をMIN関数を使い表示」の時の構文です。

H3セルに入力する時の関数は下記になります。

=MIN(B3:F3)

範囲:検索条件の範囲を指定

MIN関数は、指定した範囲内で一番低い数値を表示する関数です。

Aは、5科目の最低点数が80点

Bは、5科目の最低点数が60点

Cは、5科目の最低点数が60点

Dは、5科目の最低点数が50点

Eは、5科目の最低点数が80点

  

一番点数が低い科目の表示

次に、「条件2:5教科で一番点数が低い科目を条件1の結果とIF関数を使い表示」の時の構文です。

I3セルに入力する時の関数は下記になります。

=IF(H3=B3,B$2,IF(H3=C3,C$2,IF(H3=D3,D$2,IF(H3=E3,E$2,IF(H3=F3,F$2)))))

条件式1:最低点数の科目が国語ならば、国語と表示

違うならば条件式2に進む

条件式2:最低点数の科目が数学ならば、数学と表示

違うならば条件式3に進む

条件式3:最低点数の科目が英語ならば、英語と表示

違うならば条件式4に進む

条件式4:最低点数の科目が理科ならば、理科と表示

違うならば条件式5に進む

条件式5:最低点数の科目が社会ならば、社会と表示

 

※数式内に入力されている「$」は絶対値を意味する。

絶対値を使わない場合、A1セルに入力されている数式をコピーし、B2セルに数式を貼り付けたら、数式内のセルの列と行が1つずつ右と下にずれる。

しかし、絶対値を付けておくと、A1セルをコピーし、B2セルに貼り付けを行っても、絶対値を付けた箇所は、A1セルの数式と同じ状態になる。

列を固定したい場合は、「$B」のように列番号の左側に入力する。

行を固定したい場合は、「$3」のように行番号の左側に入力する。

列と行の両方を固定したい場合は、「$B$3」のように列と行の番号の左側にそれぞれ入力する。

 

条件式2で算出した答えに戻ると

Aは、5科目の最低点数が80点の国語なので、国語

Bは、5科目の最低点数が60点の国語なので、国語

Cは、5科目の最低点数が60点の英語なので、英語

Dは、5科目の最低点数が50点の国語なので、国語

Eは、5科目の最低点数が80点の英語なので、英語

 

IF関数とMIN関数の併用で一番点数が低い科目の表示

次に、「条件3:IF関数とMIN関数を使い一番点数が低い科目を表示」の時の構文です。

条件3については、1つのセル内で点数が一番低い科目を表示したい時に入力する関数になります。(条件1と条件2を合算したと考えてください)

J3セルに入力する時の関数は下記になります。

=IF(MIN(B3:F3)=B3,B$2,IF(MIN(B3:F3)=C3,C$2,IF(MIN(B3:F3)=D3,D$2,IF(MIN(B3:F3)=E3,E$2,IF(MIN(B3:F3)=F3,F$2)))))

条件式1:最低点数の科目が国語ならば、国語と表示

違うならば条件式2に進む

条件式2:最低点数の科目が数学ならば、数学と表示

違うならば条件式3に進む

条件式3:最低点数の科目が英語ならば、英語と表示

違うならば条件式4に進む

条件式4:最低点数の科目が理科ならば、理科と表示

違うならば条件式5に進む

条件式5:最低点数の科目が社会ならば、社会と表示

 

条件式3で算出した答えは、条件式2と同じになります。

ちなみに、点数が同じ科目が複数ある場合でも、1つしか表示はされず、優先順位は「国語→数学→英語→理科→社会」となっています。

 

MIN関数は、範囲を指定するだけですので、使い方はとても簡単です。

ただ、MIN関数だけだと、一番低い数字しか表示されませんので、何が一番低い数字なのかを確認したい時は、IF関数を併用して算出しましょう。

【エクセル】MAX関数の使い方

エクセルで、指定した範囲内で一番高い数値を表示するのが『MAX関数』です。

下図を用いて、MAX関数の使い方を解説します。

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MAX関数の構文

まず、MAX関数の構文は、次のようになっております。

=MAX(数値1,数値2,~)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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MAX関数の使い方

次に、「条件1:5教科で一番高い点数をMAX関数を使い表示」の時の構文です。

H3セルに入力する時の関数は下記になります。

=MAX(B3:F3)

範囲:検索条件の範囲を指定

MAX関数は、指定した範囲内で一番高い数値を表示する関数です。

Aは、5科目の最高点数が100点

Bは、5科目の最高点数が90点

Cは、5科目の最高点数が80点

Dは、5科目の最高点数が80点

Eは、5科目の最高点数が100点

 

一番点数が高い科目の表示

次に、「条件2:5教科で一番点数が高い科目を条件1の結果とIF関数を使い表示」の時の構文です。

I3セルに入力する時の関数は下記になります。

=IF(H3=B3,B$2,IF(H3=C3,C$2,IF(H3=D3,D$2,IF(H3=E3,E$2,IF(H3=F3,F$2)))))

条件式1:最高点数の科目が国語ならば、国語と表示

違うならば条件式2に進む

条件式2:最高点数の科目が数学ならば、数学と表示

違うならば条件式3に進む

条件式3:最高点数の科目が英語ならば、英語と表示

違うならば条件式4に進む

条件式4:最高点数の科目が理科ならば、理科と表示

違うならば条件式5に進む

条件式5:最高点数の科目が社会ならば、社会と表示

 

※数式内に入力されている「$」は絶対値を意味する。

絶対値を使わない場合、A1セルに入力されている数式をコピーし、B2セルに数式を貼り付けたら、数式内のセルの列と行が1つずつ右と下にずれる。

しかし、絶対値を付けておくと、A1セルをコピーし、B2セルに貼り付けを行っても、絶対値を付けた箇所は、A1セルの数式と同じ状態になる。

列を固定したい場合は、「$B」のように列番号の左側に入力する。

行を固定したい場合は、「$3」のように行番号の左側に入力する。

列と行の両方を固定したい場合は、「$B$3」のように列と行の番号の左側にそれぞれ入力する。

 

条件式2で算出した答えに戻ると

Aは、5科目の最高点数が100点の数学なので、数学

Bは、5科目の最高点数が90点の数学なので、数学

Cは、5科目の最高点数が80点の数学なので、数学

Dは、5科目の最高点数が80点の理科なので、理科

Eは、5科目の最高点数が100点の理科なので、理科

 

IF関数とMAX関数の併用で一番点数が高い科目の表示

次に、「条件3:IF関数とMAX関数を使い一番点数が高い科目を表示」の時の構文です。

条件3については、1つのセル内で点数が一番高い科目を表示したい時に入力する関数になります。(条件1と条件2を合算したと考えてください)

J3セルに入力する時の関数は下記になります。

=IF(MAX(B3:F3)=B3,B$2,IF(MAX(B3:F3)=C3,C$2,IF(MAX(B3:F3)=D3,D$2,IF(MAX(B3:F3)=E3,E$2,IF(MAX(B3:F3)=F3,F$2)))))

条件式1:最高点数の科目が国語ならば、国語と表示

違うならば条件式2に進む

条件式2:最高点数の科目が数学ならば、数学と表示

違うならば条件式3に進む

条件式3:最高点数の科目が英語ならば、英語と表示

違うならば条件式4に進む

条件式4:最高点数の科目が理科ならば、理科と表示

違うならば条件式5に進む

条件式5:最高点数の科目が社会ならば、社会と表示

 

条件式3で算出した答えは、条件式2と同じになります。

ちなみに、点数が同じ科目が複数ある場合でも、1つしか表示はされず、優先順位は「国語→数学→英語→理科→社会」となっています。

 

MAX関数は、範囲を指定するだけですので、使い方はとても簡単です。

ただ、MAX関数だけだと、一番高い数字しか表示されませんので、何が一番高い数字なのかを確認したい時は、IF関数を併用して算出しましょう。

【エクセル】SUMIFS関数の使い方

エクセルで、指定した範囲内で複数の検索条件に一致する数値の合計を行うのが『SUMIFS関数』です。

下図を用いて、SUMIFS関数の使い方を解説します。

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SUMIFS関数の構文

まず、SUMIFS関数の構文は、次のようになっております。

=SUMIFS(合計範囲,条件範囲1,検索条件1,条件範囲2,検索条件2,~)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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SUMIFS関数の使い方

次に、「条件:調理者と料理の分類で分けた売上金額をSUMIFS関数を使い算出」の時の構文です。

H3セルに入力する時の関数は下記になります。

=SUMIF($D$3:$D$11,$B$3:$B$11,$F3,$C$3:$C$11,$G3)

範囲:検索条件の範囲を指定

検索条件:検索したい条件を選択

合計範囲:数値の合計をしたい範囲を指定

 

※数式内に入力されている「$」は絶対値を意味する。

絶対値を使わない場合、A1セルに入力されている数式をコピーし、B2セルに数式を貼り付けたら、数式内のセルの列と行が1つずつ右と下にずれる。

しかし、絶対値を付けておくと、A1セルをコピーし、B2セルに貼り付けを行っても、絶対値を付けた箇所は、A1セルの数式と同じ状態になる。

列を固定したい場合は、「$B」のように列番号の左側に入力する。

行を固定したい場合は、「$3」のように行番号の左側に入力する。

列と行の両方を固定したい場合は、「$B$3」のように列と行の番号の左側にそれぞれ入力する。

 

条件式で算出した答えに戻ると

Aが調理した洋食は、ハンバーグとステーキであり、ハンバーグが500,000円、ステーキが600,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、500,000+600,000=1,100,000円

Aが調理した和食は、おにぎりであり、おにぎりが200,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、200,000円

Bが調理した洋食は、アイスであり、アイスが100,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、100,000円

Bが調理した和食は、寿司と天ぷらであり、寿司が300,000円、天ぷらが700,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、300,000+700,000=1,000,000円

Cが調理した洋食は、リゾットとグラタンであり、リゾットが400,000円、グラタンが400,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、400,000+400,000=800,000円

Cが調理した和食は、わらび餅であり、わらび餅が100,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、100,000円

 

SUMIFS関数は、エクセルで複数条件の集計をする機会が多い人にとっては、使い勝手が良い関数です。

使いこなせれば、集計に掛かる時間を削減することが出来ますので、今回一緒に説明した絶対値と一緒に覚えるようにしましょう。

【エクセル】論理関数のイメージ

 

論理関数の図解イメージ

エクセルで、指定した複数の条件の全てに該当する時の処理方法を指示するのが『AND関数』で、指定した複数の条件のいずれかに該当する時の処理方法を指示するのが『OR関数』で、指定した複数の条件の一部だけに該当する時の処理方法を指示するのが『XOR関数』で、指定した条件の結果を反転させるのが『NOT関数』です。

主に、IF関数と一緒に使われることが多く、紹介した4つの関数のイメージを図で示すと下図の通りになります。

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図の見方として、ピンクが条件1を満たす時の色、水色が条件2を満たす色、黄色が条件1と2の両方を満たす色、白が条件1と2の両方を満たさない色となります。

イメージをエクセル関数に置き換えると次の通りです。

AND関数は、条件を全て満たす時の処理を指示しますので、黄色が該当します。

OR関数は、条件を全て満たさない時以外の処理を指示しますので、ピンク水色黄色が該当します。

XOR関数は、条件を一部だけ満たす時の処理を指示しますので、ピンク水色が該当します。

NOT関数は、条件の結果を反転させるため、指定した条件次第で結果が変わります。

もし、AND関数に対して、NOT関数を掛けていたならば、黄色以外が該当します。

もし、OR関数に対して、NOT関数を掛けていたならば、白色が該当します。

 

次は具体例を用いて、AND関数とOR関数とXOR関数とNOT関数の使い方を解説します。

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 論理関数の構文

まず、各関数の構文は、次のようになっております。

AND関数:=AND(条件式1,条件式2,条件式3,~)

OR関数:=OR(条件式1,条件式2,条件式3,~)

NOT関数:=NOT(条件式)

XOR関数:=XOR(条件式1,条件式2,条件式3,~)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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AND関数の使い方 

次に、「条件1:出身が東京都かつ性別が男ならば○、そうでないならば×」の時の構文です。

E3セルに入力する時の関数は下記になります。

=IF(AND(B3="東京都",C3="男"),"","×")

条件式:出身地が東京都、かつ性別が男

条件に該当する場合の処理:○と表示

条件に該当しないの場合の処理:×と表示

AND関数は、指定した複数の条件の全てに該当する時の処理方法を指示する論理関数です。

例題では、出身地が東京都かつ性別が男ならば"○"、それ以外ならば"×"と表示されます。

Aは、出身地が東京都で性別が男、両方とも一致するので"○"

Bは、出身地が大阪府で性別が女で、両方とも不一致なので"×"

Cは、出身地が愛知県で性別が男で、性別のみが一致するので"×"

Dは、出身地が東京都で性別が女で、出身地のみが一致するので"×"

Eは、出身地が大阪府で性別が男で、性別のみが一致するので"×"

 

OR関数の使い方 

次に、「条件2:出身が東京都、または性別が男ならば○、そうでないならば×」の時の構文です。

F3セルに入力する時の関数は下記になります。

=IF(OR(B3="東京都",C3="男"),"","×")

条件式:出身地が東京都、または性別が男

条件に該当する場合の処理:○と表示

条件に該当しないの場合の処理:×と表示

OR関数は、指定した複数の条件のいずれかに該当する時の処理方法を指示する論理関数です。

例題では、出身地が東京都または性別が男ならば"○"、それ以外ならば"×"と表示されます。

Aは、出身地が東京都で性別が男で、両方とも一致するので"○"

Bは、出身地が大阪府で性別が女で、両方とも不一致なので"×"

Cは、出身地が愛知県で性別が男で、性別が一致するので"○"

Dは、出身地が東京都で性別が女で、出身地が一致するので"○"

Eは、出身地が大阪府で性別が男で、性別が一致するので"○"

 

NOT関数の使い方 

次に、「条件3:出身が東京都ではないならば○、そうでないならば×」の時の構文です。

G3セルに入力する時の関数は下記になります。

=IF(NOT(B3="東京都"),"","×")

条件式:出身地が東京都ではない

条件に該当する場合の処理:○と表示

条件に該当しないの場合の処理:×と表示

NOT関数は、指定した条件の結果を反転させる論理関数です。

例題では、出身地が東京都でなければ"○"、出身地が東京都であれば"×"と表示されます。

Aは、出身地が東京都なので"×"

Bは、出身地が大阪府なので、東京都に該当しないので"○"

Cは、出身地が愛知県なので、東京都に該当しないので"○"

Dは、出身地が東京都なので"×"

Eは、出身地が大阪府なので、東京都に該当しないので"○"

 

XOR関数の使い方 

次に、「条件4:出身が東京都または性別が男という条件に、片方だけ一致するならば○、そうでないならば×」の時の構文です。

H3セルに入力する時の関数は下記になります。

=IF(XOR(B3="東京都",C3="男"),"","×")

条件式:出身地が東京都または性別が男の条件に片方だけ一致

条件に該当する場合の処理:○と表示

条件に該当しないの場合の処理:×と表示

XOR関数は、指定した複数の条件の一部だけに該当する時の処理方法を指示する関数です。

例題では、出身地が東京都、または性別が男という条件に、片方に該当すれば"○"、該当しなければ"×"と表示されます。

Aは、出身地が東京都、性別が男で、双方とも条件に一致するので"×"

Bは、出身地が大阪府、性別が女で、双方とも条件に一致しないので"×"

Cは、出身地が愛知県、性別が男で、片方が条件に一致するので"○"

Dは、出身地が東京都、性別が女で、片方が条件に一致するので"○"

Eは、出身地が大阪府、性別が男で、片方が条件に一致するので"○"

 

今回は、論理関数のイメージについて紹介しました。

主に使う関数は、AND関数とOR関数になりますので、まずは両者の違いを覚えるようにして、余裕があればNOT関数とXOR関数について覚えるようにしましょう。

論理関数を理解出来れば、IF関数の使い勝手が段違いに良くなりますので、違いを覚えておきましょう。

【エクセル】QUOTIENT関数とMOD関数の使い方

エクセルで、割り算の商を算出するのが『QUOTIENT関数』で、割り算の余りを算出するのが『MOD関数』です。

「商」とは割り算の結果、「余り」とは割り算の結果残った数を指します。

下図を用いて、QUOTIENT関数とMOD関数の使い方を解説します。

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QUOTIENT関数とMOD関数の構文

まず、QUOTIENT関数とMOD関数の構文は、次のようになっております。

QUOTIENT関数:=QUOTIENT(分子,分母)

MOD関数:=MOD(数値,除数)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

f:id:ishibashiran:20210405075240j:plain

 

QUOTIENT関数の使い方

次に、「条件1:QUOTIENT関数を使い「商」を算出」の時の構文です。

C3セルに入力する時の関数は下記になります。

=QUOTIENT(A3,B3)

割られる数:割り算の割られる数(分数での分子)

割る数:割り算の割る数(分数での分母)

QUOTIENT関数は、割り算の商を算出する関数です。

割り算の商は、下図のピンクや水色で分けたブロックをイメージしてください。

(黄色は余りのブロックになります。)

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10を2分割すると、1グループにブロックは5個集められるため、商は5

10を3分割すると、1グループにブロックは3個集められるため、商は3

10を4分割すると、1グループにブロックは2個集められるため、商は2

10を5分割すると、1グループにブロックは2個集められるため、商は2

10を6分割すると、1グループにブロックは1個集められるため、商は1

 

MOD関数の使い方

次に、「条件2:MOD関数を使い「余り」を算出」の時の構文です。

D3セルに入力する時の関数は下記になります。

=MOD(A3,B3)

割られる数:割り算の割られる数(分数での分子)

割る数:割り算の割る数(分数での分母)

MOD関数は、割り算の余りを算出する関数です。

割り算の余りは、下図の黄色ブロックをイメージしてください。

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10を2分割すると、1グループにブロックは5個集められて、ブロックの数はグループで均等になるため、余りは0

10を3分割すると、1グループにブロックは3個集められるが、ブロックの数は1つ余るので、余りは1

10を4分割すると、1グループにブロックは2個集められるが、ブロックの数は2つ余るので、余りは2

10を5分割すると、1グループにブロックは2個集められて、ブロックの数はグループで均等になるため、余りは0

10を6分割すると、1グループにブロックは1個集められるが、ブロックの数は4つ余るので、余りは4

 

QUOTIENT関数と普通の割り算の違い

エクセルで割り算を行う時は、セルに「=10/2」と入力すれば、商を算出することは出来ますが、割られる数と割る数は手入力になり、余りも表示されません。

割り算の商のみを求めるならば、セルへ手入力でも良いと思いますが、入力件数が多い時や、余りも表示したい時は、QUOTIENT関数とMOD関数を使いましょう。

QUOTIENT関数とMOD関数は、使う機会は多くないかもしれませんが、役に立つ関数ですので、ぜひ覚えておきましょう。

【エクセル】SUMIF関数の使い方

エクセルで、指定した範囲内で検索条件に一致する数値の合計を行うのが『SUMIF関数』です。

下図を用いて、SUMIF関数の使い方を解説します。

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SUMIF関数の構文

まず、SUMIF関数の構文は、次のようになっております。

=SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

f:id:ishibashiran:20210405075240j:plain

 

SUMIF関数の使い方(調理者別売上金額の算出)

次に、「条件1:調理者別の売上金額をSUMIF関数を使い算出」の時の構文です。

G3セルに入力する時の関数は下記になります。

=SUMIF($B$3:$B$8,$F3,$D$3:$D$8)

範囲:検索条件の範囲を指定

検索条件:検索したい条件を選択

合計範囲:数値の合計をしたい範囲を指定

※数式内に入力されている「$」は絶対値を意味する。

絶対値を使わない場合、A1セルに入力されている数式をコピーし、B2セルに数式を貼り付けたら、数式内のセルの列と行が1つずつ右と下にずれる。

しかし、絶対値を付けておくと、A1セルをコピーし、B2セルに貼り付けを行っても、絶対値を付けた箇所は、A1セルの数式と同じ状態になる。

列を固定したい場合は、「$B」のように列番号の左側に入力する。

行を固定したい場合は、「$3」のように行番号の左側に入力する。

列と行の両方を固定したい場合は、「$B$3」のように列と行の番号の左側にそれぞれ入力する。

 

条件式1で算出した答えに戻ると

調理者Aは、ハンバーグとステーキを調理しており、ハンバーグが500,000円、ステーキが600,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、500,000+600,000=1,100,000円

調理者Bは、寿司と天ぷらを調理しており、寿司が300,000円、天ぷらが700,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、300,000+700,000=1,000,000円

調理者Cは、リゾットとわらび餅を調理しており、リゾットが400,000円、わらび餅が100,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、400,000+100,000=500,000円

 

SUMIF関数の使い方(分類別売上金額の算出)

次に、「条件2:分類別の売上金額をSUMIF関数を使い算出」の時の構文です。

J3セルに入力する時の関数は下記になります。

=SUMIF($C$3:$C$8,$I3,$D$3:$D$8)

範囲:検索条件の範囲を指定

検索条件:検索したい条件を選択

合計範囲:数値の合計をしたい範囲を指定

※数式内に入力されている「$」は絶対値を意味する。(詳細は条件式1の説明を参照)

洋食は、ハンバーグとリゾットとステーキが該当し、ハンバーグが500,000円、リゾットが400,000円、ステーキが600,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、500,000+400,000+600,000=1,500,000円

和食は、寿司と天ぷらとわらび餅を調理しており、寿司が300,000円、天ぷらが700,000円、わらび餅が100,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、300,000+700,000+100,000=1,100,000円

 

SUMIF関数は、エクセルを使い数値の分析をする人にとっては、非常に使う機会が多いです。

使いこなせれば、集計に掛かる時間を削減することが出来ますので、今回一緒に説明した絶対値と一緒に覚えるようにしましょう。