イシバシランブログ

「エクセル関数」と「お金に関する情報」をメインテーマに書いています。

【エクセル】COMBINA関数の使い方_重複組み合わせの算出

エクセルで、指定した数値の重複組み合わせを算出するのが『COMBINA関数』です。

下図を用いて、COMBINA関数の使い方を解説します。 

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重複組み合わせとは

異なるn個からr個を取り出し重複を許して一纏めにする時の数を指します。

4個から2個を取り出し組み合わせる時は、₄₊₂₋₁C₂と表わし、(5×4)÷(2×1)=10となります。

COMBINA関数で扱える数値は、正の整数のみとなります。

 

COMBINA関数の構文

次に、COMBINA関数の構文は、次のようになっております。

=COMBINA(数値,抜取数)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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COMBINA関数の使い方

次に、「条件1:COMBINA関数を使い重複組み合わせの値を算出」の時の構文です。

E3セルに入力する時の関数は下記になります。

=COMBIN(B3,C3)

数値:全体の数

抜取数:全体から取り出す数

 

No.1について、3個から2個を取り出し、重複を許して組み合わせる時は、₃₊₂₋₁C₂と表わし、(4×3)÷(2×1)=6

No.2について、6個から3個を取り出し、重複を許して組み合わせる時は、₆₊₃₋₁C₃と表わし、(8×7×6)÷(3×2×1)=56

No.3について、5個から4個を取り出し、重複を許して組み合わせる時は、₅₊₄₋₁C₄と表わし、(8×7×6×5)÷(4×3×2×1)=70

No.4について、5個から5個を取り出し、重複を許して組み合わせる時は、₅₊₅₋₁C₅と表わし、(9×8×7×6×5)÷(5×4×3×2×1)=126

No.5について、6個から4個を取り出し、重複を許して組み合わせる時は、₆₊₄₋₁C₄と表わし、(9×8×7×6)÷(4×3×2×1)=126

No.6について、3個から0個を取り出し、重複を許して組み合わせる時は、₃₊₀₋₁C₀と表わし、1

 

0の組み合わせが1となる理由

No6で、0の組み合わせが1になるとCOMBINA関数で算出された理由は、下記になります。

組み合わせとは、全体の数のうち指定された数を取り出し、一纏めにすることを指しますが、取り出す数が「0」ということは、何も組み合わせないということになります。

何も組み合わせないという選択肢は、1通りしかないため、取り出す数が「0」の時は、「1」が答えと定義されています。

  

組み合わせを計算する場合はCOMBINA関数を使う

重複を許した組み合わせを計算する機会は滅多にないと思いますが、いざ計算となると、数が大きいほど苦戦することは必須です。

電卓を用いて、計算することもできますが、数が大きいほど手間が掛かります。

その点、COMBINA関数を使えば、すぐに算出することが出来ます。

使い方もすぐに分かる内容となっていますので、もし、重複を許した組み合わせの計算をしなければならなくなった時は、COMBINA関数を使って対処してください。

【エクセル】COMBIN関数の使い方_組み合わせの算出

エクセルで、指定した数値の組み合わせを算出するのが『COMBIN関数』です。

下図を用いて、COMBIN関数の使い方を解説します。 

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組み合わせとは

異なるn個からr個を取り出し一纏めにする時の数を指します。

4個から2個を取り出し組み合わせる時は、₄C₂と表わし、(4×3)÷(2×1)=6となります。

COMBIN関数で扱える数値は、正の整数のみとなります。

 

COMBIN関数の構文

次に、COMBIN関数の構文は、次のようになっております。

=COMBIN(総数,抜取数)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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COMBIN関数の使い方

次に、「条件1:COMBIN関数を使い組み合わせの値を算出」の時の構文です。

E3セルに入力する時の関数は下記になります。

=COMBIN(B3,C3)

総数:全体の数

抜取数:全体から取り出す数

 

No.1について、3個から2個を取り出し組み合わせる時は、₃C₂と表わし、(3×2)÷(2×1)=3

No.2について、6個から3個を取り出し組み合わせる時は、₆C₃と表わし、(6×5×4)÷(3×2×1)=20

No.3について、5個から4個を取り出し組み合わせる時は、₅C₄と表わし、(5×4×3×2)÷(4×3×2×1)=5

No.4について、5個から5個を取り出し組み合わせる時は、₅C₅と表わし、(5×4×3×2×1)÷(5×4×3×2×1)=1

No.5について、6個から4個を取り出し組み合わせる時は、₆C₄と表わし、(6×5×4×3)÷(4×3×2×1)=15

No.6について、3個から0個を取り出し組み合わせる時は、₃C₀と表わし、1

 

0の組み合わせが1となる理由

No6で、0の組み合わせが1になるとCOMBIN関数で算出された理由は、下記になります。

組み合わせとは、全体の数のうち指定された数を取り出し、一纏めにすることを指しますが、取り出す数が「0」ということは、何も組み合わせないということになります。

何も組み合わせないという選択肢は、1通りしかないため、取り出す数が「0」の時は、「1」が答えと定義されています。

  

組み合わせを計算する場合はCOMBIN関数を使う

社会人になると、組み合わせを計算する機会は滅多にないと思いますが、いざ計算となると、数が大きいほど苦戦することは必須です。

電卓を用いて、計算することもできますが、数が大きいほど手間が掛かります。

その点、COMBIN関数を使えば、すぐに算出することが出来ます。

使い方もすぐに分かる内容となっていますので、もし、滅多にない組み合わせの計算をしなければならなくなった時は、COMBIN関数を使って対処してください。

【エクセル】CONVERT関数の使い方

エクセルで、変換前の単位の数値から変換後の単位の数値を表示するのが『CONVERT関数』です。

下図を用いて、CONVERT関数の使い方を解説します。

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CONVERT関数の構文

 まず、CONVERT関数の構文は、次のようになっております。

=CONVERT(値,変換前,変換後)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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CONVERT関数の使い方

次に、「条件1:CONVERT関数を使い変換前の値を変換後の値で表示」の時の構文です。

F3セルに入力する時の関数は下記になります。

=CONVERT(B3,C3,D3)

:単位を変換前の値

変換前:変換前の単位

変換後:変換後の単位

 

CONVERT関数は、変換前の単位の数値から変換後の単位の数値を表示する関数です。

例題の回答は、次の通りです。

 

No.1は、3,000メートルを「キロメートル」に変換です。

1km=1,000Mなので、3,000M÷1,000M=3km

 

No.2は、720秒を「分」に変換です。

1分=60秒なので、720秒÷60秒=12分

 

No.3は、1,000ビットを「バイト」に変換です。

8bit=1byteなので、1,000bit÷8bit=125byte

 

No.4は、700ヤードを「メートル」に変換です。

1yard=0.9144Mなので、700yard×0.9144M=640M

 

No.5は、1日を「秒」に変換です。

1分=60秒で、1時間=60分なので、60秒×60分×24時間=86,400秒

 

扱える単位を知りたい時

CONVERT関数で扱える単位を調べたい時は、エクセルの数式でCONVERT関数を選択後に、下図のように「この関数のヘルプ(H)」が表示されますので、クリックしてください。

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ヘルプのページが表示された後に、「測定システム」という箇所をクリックすると、一覧が表示され、単位の入力をどのように行えば良いか記載がされています。

まだ、使い慣れていないうちは、ヘルプをクリックし単位を調べることをおすすめします。

なぜなら、単位の入力の仕方を理解していないと、関数を使えないからです。

日本人は、単位の変換を行おうとする場合、事前情報が何もなければ、変換前単位と変換後単位に、日本語を入力する人が多いと思います。

一覧を見ると分かると思いますが、表記は全て英語の略称表記のため、日本語の入力では関数が機能しません。

慣れるまではヘルプを開くようにして、確実に使えるようにしましょう。

単位の入力さえ間違わなければ、すぐに使える便利な関数となりますので、ぜひ使い方を覚えてください。

【エクセル】ISPMT関数の使い方_元利均等返済の利息部分の算出

エクセルで、元利均等返済の利息部分を算出するのが『ISPMT関数』です。

下図を用いて、ISPMT関数の使い方を解説します。

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ローンの返済方法の種類

ローンの返済方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。

元利均等返済とは、毎月の返済額が一定になる返済方法を指します。

返済額は一定になりますが、元金部分の返済スピードが遅いため、元金均等返済と比較すると、返済総額が多くなります。

元金均等返済とは、毎月の元金の返済額が一定になる返済方法を指します。

元利均等返済と比較すると、前半の返済額は大きいですが、後半になるにつれて返済額が小さくなり、返済総額は少なくなります。

 

ISPMT関数の構文

次に、ISPMT関数の構文は、次のようになっております。

=ISPMT(利率,期,期間,現在価値)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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ISPMT関数の使い方

次に、「条件1:対象期間の利息をISPMT関数を使い算出」の時の構文です。

G3セルに入力する時の関数は下記になります。

=ISPMT(B3÷12,C3,D3×12,E3)

利率:期間あたりの利率(年単位ならば年利率、月単位ならば月利率)

:元金支払額を求める期

期間:返済回数(利率が月単位ならば期間も月単位にする)

現在価値:返済前の金額

 

※ISPMT関数は、手元に入る金額が「+」表記、手元から出る金額が「-」表記で記載されるため、返済額がマイナス表記されています。

プラス表記にしたい場合は、関数の設定時に、「=ISPMT」を「=-ISPMT」とします。

 

例題は、元金均等返済時の毎月の返済額のうち、利息部分の算出となります。

240,000円の借入金額を、年利3%で、3年後に、返済する場合の1ヶ月目の返済額のうち、利息部分は、583円

240,000円の借入金額を、年利3%で、3年後に、返済する場合の2ヶ月目の返済額のうち、利息部分は、567円

240,000円の借入金額を、年利3%で、3年後に、返済する場合の2ヶ月目の返済額のうち、利息部分は、550円

 

元金均等返済の利息部分の算出時はISPMT関数を使う

ローンの支払方法を検討する時に、利息の大きさは重要な判断材料になります。

実際の返済額に何円利息が含まれているかは、業者の見積もりを取らないと、明らかになりませんが、元金均等返済のシミュレーションをしたい時は、ISPMT関数は有効な確認手段となります。

元金均等返済の利息部分の目星を付けたい時は、ISPMT関数を使ってみましょう。

【エクセル】CUMIPMT関数の使い方_返済額の利息累計の算出

エクセルで、ローン返済額の利息累計を算出するのが『CUMIPMT関数』です。

下図を用いて、CUMIPMT関数の使い方を解説します。

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ローンの返済方法の種類

ローンの返済方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。

元利均等返済とは、毎月の返済額が一定になる返済方法を指します。

返済額は一定になりますが、元金部分の返済スピードが遅いため、元金均等返済と比較すると、返済総額が多くなります。

元金均等返済とは、毎月の元金の返済額が一定になる返済方法を指します。

元利均等返済と比較すると、前半の返済額は大きいですが、後半になるにつれて返済額が小さくなり、返済総額は少なくなります。

 

CUMIPMT関数の構文

次に、CUMIPMT関数の構文は、次のようになっております。

=CUMIPMT(利率,期間,現在価値,開始期,終了期.支払期日)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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CUMIPMT関数の使い方

次に、「条件1:対象期間のローンの利息合計をCUMIPMT関数を使い算出」の時の構文です。

H3セルに入力する時の関数は下記になります。

 

=CUMIPMT(B3÷12,C3×12,D3,E3,F3,0)

利率:期間あたりの利率(年単位ならば年利率、月単位ならば月利率)

期間:返済回数

現在価値:返済前の金額

開始期:累計を確認したい期間の始まり

終了期:累計を確認したい期間の終わり

支払期日:期首ならば「1」、期末ならば「0」

※CUMIPMT関数は、手元に入る金額が「+」表記、手元から出る金額が「-」表記で記載されるため、返済額がマイナス表記されています。

プラス表記にしたい場合は、関数の設定時に、「=CUMIPMT」を「=-CUMIPMT」とします。

 

例題は、元利均等返済時の毎月の返済額のうち、指定した期間の利息合計の算出となります。

240,000円の借入金額を、年利3%で、3年後に、返済する場合の毎月の返済額のうち、利息部分の1ヶ月目から12ヶ月目の合計は、6,139円

240,000円の借入金額を、年利3%で、3年後に、返済する場合の毎月の返済額のうち、利息部分の13ヶ月目から24ヶ月目の合計は、3,778円

240,000円の借入金額を、年利3%で、3年後に、返済する場合の毎月の返済額のうち、利息部分の25ヶ月目から36ヶ月目の合計は、1,345円

 

ローンの利息累計の算出時はCUMIPMT関数を使う

ローンの支払方法を検討する時に、利息の大きさは重要な判断材料になります。

実際の返済額に何円利息が含まれているかは、業者の見積もりを取らないと、明らかになりませんが、指定した期間の利息の累計額のシミュレーションをしたい時は、CUMIPMT関数は有効な確認手段となります。

利息累計の目星を付けたい時は、CUMIPMT関数を使ってみましょう。

【エクセル】CUMPRINC関数の使い方_返済額の元金累計の算出

エクセルで、ローン返済額の元金累計を算出するのが『CUMPRINC関数』です。

下図を用いて、CUMPRINC関数の使い方を解説します。

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ローンの返済方法の種類

ローンの返済方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。

元利均等返済とは、毎月の返済額が一定になる返済方法を指します。

返済額は一定になりますが、元金部分の返済スピードが遅いため、元金均等返済と比較すると、返済総額が多くなります。

元金均等返済とは、毎月の元金の返済額が一定になる返済方法を指します。

元利均等返済と比較すると、前半の返済額は大きいですが、後半になるにつれて返済額が小さくなり、返済総額は少なくなります。

 

CUMPRINC関数の構文

次に、CUMPRINC関数の構文は、次のようになっております。

=CUMPRINC(利率,期間,現在価値,開始期,終了期.支払期日)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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CUMPRINC関数の使い方

次に、「条件1:対象期間のローンの元金合計をCUMPRINC関数を使い算出」の時の構文です。

H3セルに入力する時の関数は下記になります。

 

=CUMPRINC(B3÷12,C3×12,D3,E3,F3,0)

利率:期間あたりの利率(年単位ならば年利率、月単位ならば月利率)

期間:返済回数

現在価値:返済前の金額

開始期:累計を確認したい期間の始まり

終了期:累計を確認したい期間の終わり

支払期日:期首ならば「1」、期末ならば「0」

※CUMPRINC関数は、手元に入る金額が「+」表記、手元から出る金額が「-」表記で記載されるため、返済額がマイナス表記されています。

プラス表記にしたい場合は、関数の設定時に、「=CUMPRINC」を「=-CUMPRINC」とします。

 

例題は、元利均等返済時の毎月の返済額のうち、指定した期間の元金合計の算出となります。

240,000円の借入金額を、年利3%で、3年後に、返済する場合の毎月の返済額のうち、元金部分の1ヶ月目から12ヶ月目の合計は、77,615円

240,000円の借入金額を、年利3%で、3年後に、返済する場合の毎月の返済額のうち、元金部分の13ヶ月目から24ヶ月目の合計は、79,976円

240,000円の借入金額を、年利3%で、3年後に、返済する場合の毎月の返済額のうち、元金部分の25ヶ月目から36ヶ月目の合計は、82,409円

 

ローンの元金累計の算出時はCUMPRINC関数を使う

ローンの支払方法を検討する時に、元金の大きさは重要な判断材料になります。

実際の返済額に何円元金が含まれているかは、業者の見積もりを取らないと、明らかになりませんが、指定した期間の元金の累計額のシミュレーションをしたい時は、CUMPRINC関数は有効な確認手段となります。

元金累計の目星を付けたい時は、CUMPRINC関数を使ってみましょう。

【エクセル】PPMT関数の使い方_ローン返済額の元金部分の算出

エクセルで、ローン返済額のうち元金部分を算出するのが『PPMT関数』です。

下図を用いて、PPMT関数の使い方を解説します。

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ローンの返済方法の種類

ローンの返済方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。

元利均等返済とは、毎月の返済額が一定になる返済方法を指します。

返済額は一定になりますが、元金部分の返済スピードが遅いため、元金均等返済と比較すると、返済総額が多くなります。

元金均等返済とは、毎月の元金の返済額が一定になる返済方法を指します。

元利均等返済と比較すると、前半の返済額は大きいですが、後半になるにつれて返済額が小さくなり、返済総額は少なくなります。

 

PPMT関数の構文

次に、PPMT関数の構文は、次のようになっております。

=PPMT(利率,期,期間,現在価値,将来価値,支払期日)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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PPMT関数の使い方

次に、「条件1:ローンの定期支払額のうち元金部分をPPMT関数を使い算出」の時の構文です。

H3セルに入力する時の関数は下記になります。

=PPMT(B3÷12,1,C3×12,D3,0)

利率:期間あたりの利率(年単位ならば年利率、月単位ならば月利率)

:元金支払額を求める期

期間:返済回数

現在価値:返済前の金額

将来価値:返済後の金額

※PPMT関数は、手元に入る金額が「+」表記、手元から出る金額が「-」表記で記載されるため、返済額がマイナス表記されています。

プラス表記にしたい場合は、関数の設定時に、「=PPMT」を「=-PPMT」とします。

※将来価値の後に、支払期日の入力が出来ますが、期末支払の前提で省略しています。

 

例題は、元利均等返済時の毎月の返済額のうち、元金部分の算出となります。

240,000円の借入金額を、年利0%で、2年後に、返済する場合の毎月の返済額のうち、元金部分は、10,000円

240,000円の借入金額を、年利3%で、2年後に、返済する場合の毎月の返済額のうち、元金部分は、9,715円

240,000円の借入金額を、年利5%で、2年後に、返済する場合の毎月の返済額のうち、元金部分は、9,529円

  

元利均等返済の元金部分の計算式

元利均等返済の元金部分の算出数式は下記の通りです。

元金=返済額-利息

 

返済額と利息の算出方法は、下記リンクの記事で解説しています。

ishibashiran.com

ishibashiran.com

 

返済額と利息の算出方法を紹介した記事と、元金算出の数式を、先程の例題に照らし合わせると

240,000円の借入金額を、年利0%で、2年後に、返済する場合の毎月の返済額の元金部分は、返済額は10,000円で、そのうち利息は0円なので、元金は10,000円

240,000円の借入金額を、年利3%で、2年後に、返済する場合の毎月の返済額の元金部分は、返済額は10,315円で、そのうち利息は600円なので、元金は9,715円

240,000円の借入金額を、年利5%で、2年後に、返済する場合の毎月の返済額の元金部分は、返済額は10,529円で、そのうち利息は1,000円なので、元金は9,529円

となり、PPMT関数で設定を正しく行うと、自動計算が出来ることが分かります。

 

ローンの元金部分の算出時はPPMT関数を使う

ローンの支払方法を検討する時に、元金の大きさは重要な判断材料になります。

実際の返済額に何円元金が含まれているかは、業者の見積もりを取らないと、明らかになりませんが、返済額のシミュレーションをしたい時は、PPMT関数は有効な確認手段となります。

元金部分の目星を付けたい時は、PPMT関数を使ってみましょう。