エクセルで、ローマ数字を数値に変換するのが『ARABIC関数』で、数値をローマ数字に変換するのが『ROMAN関数』です。
下図を用いて、ARABIC関数とROMAN関数の使い方を解説します。
ARABIC関数とROMAN関数の構文
まず、ARABIC関数とROMAN関数の構文は、次のようになっております。
ARABIC関数:=ARABIC(文字列)
ROMAN関数:=ROMAN(数値,書式)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
ARABIC関数の使い方
次に、「条件1:ローマ数字を数値に変換」の時の構文です。
B3セルに入力する時の関数は下記になります。
=ARABIC(A3)
文字列:数値に変換するローマ数字
ARABIC関数は、ローマ数字を数値に変換する関数です。
ローマ数字の「I」を数値に変換すると、1
ローマ数字の「II」を数値に変換すると、2
ローマ数字の「V」を数値に変換すると、5
ローマ数字の「VV」を数値に変換すると、10
ローマ数字の「XV」を数値に変換すると、15
ROMAN関数の使い方
次に、「条件2:数値をローマ数字に変換」の時の構文です。
E3セルに入力する時の関数は下記になります。
=ROMAN(D3)
数値:ローマ数字に変換する数値
ROMAN関数は、数値をローマ数字に変換する関数です。
数値の「3」をローマ数字に変換すると、III
数値の「7」をローマ数字に変換すると、VII
数値の「8」をローマ数字に変換すると、VIII
数値の「11」をローマ数字に変換すると、XI
数値の「13」をローマ数字に変換すると、XIII
補足
ARABIC関数とROMAN関数が、最も役立つ時は、数をローマ数字か数値に表記を統一する時です。
完成した資料を見た時に、数字の表記がバラバラだと見づらいと感じる人が多いと思います。
また、 他の人に作成を依頼していた、エクセルデータの数字の表記がバラバラだと、その資料をそのまま使うことが出来ません。
数字の表記をすぐに統一したいと思った時に、ARABIC関数とROMAN関数を使えば、すぐに必要な数字が表示され、その値を元の文章に値で貼り付ければ、解決することが出来ます。
計算する関数ではないため、使う場面は少ないかもしれませんが、知っていれば便利な関数ですので、覚えておきましょう。