エクセルで、指定した範囲の平均値を算出したい時に用いるのが『AVERAGE関数』です。
また、同じように指定した範囲の平均値を算出したい時に用いるが、使う場面が異なる関数に『AVERAGEA関数』というものがあります。
下図を用いて、AVERAGE関数とAVERAGEA関数の使い方を解説します。
AVERAGE関数とAVERAGEA関数の構文
まず、AVERAGE関数とAVERAGEA関数の構文は、次のようになっております。
=AVERAGE(平均の範囲)
=AVERAGEA(平均の範囲)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
AVERAGE関数の使い方
次に、「条件1:4月から6月までの取引件数の平均を算出(取引開始前の場合は平均の対象に含めない)」の時の構文です。
F3セルに入力する時の関数は下記になります。
=AVERAGE(B3:D3)
条件式:4月から6月までの取引件数の平均を算出(取引開始前の場合は平均の対象に含めない)
AVERAGE関数は、【対象範囲のセルに入力されている数字の合計値÷対象範囲の数字が入っているセルの数】で、平均値を算出します。
なので、C社の4月は取引件数は0件ですが、平均の中には含めませんので、取引の期間は5月から6月の2カ月となります。
AVERAGE関数の仕様から導かれる答えは下記の通りです。
A社は(5+6+10)÷3=7
B社は(4+0+7)÷3=4
C社は(3+9)÷2=6
AVERAGEA関数の使い方
次に、「条件2:4月から6月までの取引件数の平均を算出(取引開始前の場合は0件とみなし平均の対象に含める)」の時の構文です。
G3セルに入力する時の関数は下記になります。
=AVERAGEA(B3:D3)
条件式:4月から6月までの取引件数の平均を算出(取引開始前の場合は0件とみなし平均の対象に含める)
AVERAGEA関数は、【対象範囲のセルに入力されている数字の合計値÷対象範囲の空白以外のセルの数】で、平均値を算出します。
なので、C社の4月は取引件数に文字が入力されていますが、取引件数は0件と判断され、取引の期間は4月から6月の3カ月となります。
AVERAGEA関数の仕様から導かれる答えは下記の通りです。
A社は(5+6+10)÷3=7
B社は(4+0+7)÷3=4
C社は(0+3+9)÷3=4
AVERAGE関数とAVERAGEA関数は、平均した時に小数点が発生したら、四捨五入して整数表示されます。
もし、小数点表示したい時は、セルの書式設定で桁数を調整するようにしましょう。