数の表示方法に、「2進数」と「10進数」と呼ばれる方法があります。
2進数は、"0"と"1"を使って数を表示する方法で、コンピュータの世界で使われることが多いです。
10進数は、"0"から"9"を使って数を表示する方法で、私たちの日常生活で使われている数字になります。
エクセルで、「2進数」の数を「10進数」の数に変換するのが『BIN2DEC関数』で、「10進数」の数を「2進数」の数に変換するのが『DEC2BIN関数』です。
下図を用いて、BIN2DEC関数とDEC2BIN関数の使い方を解説します。
BIN2DEC関数とDEC2BIN関数の構文
まず、BIN2DEC関数とDEC2BIN関数の構文は、次のようになっております。
BIN2DEC関数:=BIN2DEC(数値)
DEC2BIN関数:=DEC2BIN(数値,桁数)
※桁数は、この桁数で表示したいという考えが無ければ、入力は不要です。
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
BIN2DEC関数の使い方
次に、「条件1:BIN2DEC関数を使い「2進数」の数を「10進数」の数に変換」の時の構文です。
B3セルに入力する時の関数は下記になります。
=BIN2DEC(A3)
数値:2進数の値
BIN2DEC関数は、「2進数」の数を「10進数」の数に変換する関数です。
0を2進数から10進数に変換した場合は、1×0=0
1を2進数から10進数に変換した場合は、1×1=1
10を2進数から10進数に変換した場合は、2×1+1×0=2
11を2進数から10進数に変換した場合は、2×1+1×1=3
100を2進数から10進数に変換した場合は、4×1+2×0+1×0=4
101を2進数から10進数に変換した場合は、4×1+2×0+1×1=5
110を2進数から10進数に変換した場合は、4×1+2×1+1×0=6
111を2進数から10進数に変換した場合は、4×1+2×1+1×1=7
1000を2進数から10進数に変換した場合は、8×1+4×0+2×0+1×0=8
DEC2BIN関数の使い方
次に、「条件2:DEC2BIN関数を使い「10進数」の数を「2進数」の数に変換」の時の構文です。
E3セルに入力する時の関数は下記になります。
=DEC2BIN(D3)
数値:10進数の値
DEC2BIN関数は、「10進数」の数を「2進数」の数に変換する関数です。
9を10進数から2進数に変換した場合は、[①9÷2=4余り1→②4÷2=2余り0→③2÷2=1余り0→④1÷2=0余り1]なので、余りを番号が大きい順に並べると、1001
10を10進数から2進数に変換した場合は、[①10÷2=5余り0→②5÷2=2余り1→③2÷2=1余り0→④1÷2=0余り1]なので、余りを番号が大きい順に並べると、1010
11を10進数から2進数に変換した場合は、[①11÷2=5余り1→②5÷2=2余り1→③2÷2=1余り0→④1÷2=0余り1]なので、余りを番号が大きい順に並べると、1011
12を10進数から2進数に変換した場合は、[①12÷2=6余り0→②6÷2=3余り0→③3÷2=1余り1→④1÷2=0余り1]なので、余りを番号が大きい順に並べると、1100
13を10進数から2進数に変換した場合は、[①13÷2=6余り1→②6÷2=3余り0→③3÷2=1余り1→④1÷2=0余り1]なので、余りを番号が大きい順に並べると、1101
14を10進数から2進数に変換した場合は、[①14÷2=7余り0→②7÷2=3余り1→③3÷2=1余り1→④1÷2=0余り1]なので、余りを番号が大きい順に並べると、1110
15を10進数から2進数に変換した場合は、[①15÷2=7余り1→②7÷2=3余り1→③3÷2=1余り1→④1÷2=0余り1]なので、余りを番号が大きい順に並べると、1111
16を10進数から2進数に変換した場合は、[①16÷2=8余り0→②8÷2=4余り0→③4÷2=2余り0→④2÷2=1余り0→⑤1÷2=0余り1]なので、余りを番号が大きい順に並べると、10000
17を10進数から2進数に変換した場合は、[①17÷2=8余り1→②8÷2=4余り0→③4÷2=2余り0→④2÷2=1余り0→⑤1÷2=0余り1]なので、余りを番号が大きい順に並べると、10001
BIN2DEC関数とDEC2BIN関数は、変換したい値を選ぶだけなので、使い方はとても簡単です。
2進数と10進数の変換の仕方も記載していますので、プログラミングに興味がある人は、覚えておきましょう。