エクセルで、指定したセルに入力されている文字を、任意の位置から任意のバイト数だけ抽出するのが『MIDB関数』です。
下図を用いて、MIDB関数の使い方を解説します。
MIDB関数の構文
まず、MIDB関数の構文は、次のようになっております。
=MIDB(文字列,開始位置,バイト数)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
MIDB関数の使い方
次に、「条件1:文章の指定した場所から2バイトを抽出」の時の構文です。
C3セルに入力する時の関数は下記になります。
=MIDB(A3,1,2)
条件式:指定したセルの文字の任意の場所から2バイトを抽出
「京都府」の右から2バイトを抽出すると、"京"
「hello」の右から2バイトを抽出すると、"he"
「SUNDAY」の右から2バイトを抽出すると、"SU"
「イチゴ」の右から2バイトを抽出すると、"イチ"
「メロン」の右から2バイトを抽出すると、"メ"
次に、「条件2:文章の指定した場所から2文字を抽出」の時の構文です。
D3セルに入力する時の関数は下記になります。
=MID(A3,1,2)
条件式:指定したセルの文字の任意の場所から2文字を抽出
「京都府」の右から2文字を抽出すると、"京都"
「hello」の右から2文字を抽出すると、"he"
「SUNDAY」の右から2文字を抽出すると、"SU"
「イチゴ」の右から2文字を抽出すると、"イチ"
「メロン」の右から2文字を抽出すると、"メロ"
MID関数との違い
MID関数との違いは、MID関数が文字数を指定して文字を抽出するのに対し、MIDB関数はバイト数を指定して文字を抽出する点です。
バイト数は、1を指定すれば半角1文字を、2を指定すれば半角2文字または全角1文字を抽出します。
もし、MIDB関数で開始位置で1をバイト数を3と指定した場合は、例題の「京都府」だと"京"となり、「SUNDAY」だと"SUN"となります。
半角と全角を認識させて文字の抽出をする時は「MIDB関数」を、文字数で抽出する時は「MID関数」を使うようにしましょう。
補足
MIDB関数は、特定の法則に従い入力された文字を、必要な情報だけ抽出する時に使うことが多いです。
IF系統の関数で条件式を作成する時に、相性が良いので、上手く使えるようにしましょう。