エクセルで、指定した数値の順列を算出するのが『PERMUT関数』です。
下図を用いて、PERMUT関数の使い方を解説します。
順列とは
異なるn個からr個を取り出した時の重複のない並べ方を指します。
4個から2個を取り出す時は、₄P₂と表わし、4×3=12となります。
PERMUT関数で扱える数値は、正の整数のみとなります。
PERMUT関数の構文
次に、PERMUT関数の構文は、次のようになっております。
=PERMUT(標本数,抜取数)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
PERMUT関数の使い方
次に、「条件1:PERMUT関数を使い順列の値を算出」の時の構文です。
E3セルに入力する時の関数は下記になります。
=PERMUT(B3,C3)
標本数:全体の数
抜取数:全体から取り出す数
No.1について、3個から2個を取り出す時は、₃P₂と表わし、3×2=6
No.2について、6個から3個を取り出す時は、₆P₃と表わし、6×5×4=120
No.3について、5個から4個を取り出す時は、₅P₄と表わし、5×4×3×2=120
No.4について、5個から5個を取り出す時は、₅P₅と表わし、5×4×3×2×1=120
No.5について、6個から4個を取り出す時は、₆P₄と表わし、6×5×4×3=360
No.6について、7個から0個を取り出す時は、₇P₀と表わし、1
0の順列が1となる理由
No6で、0の順列が1になるとPERMUT関数で算出された理由は、下記になります。
順列とは、全体の数のうち指定された数を取り出し、順番に並べることを指しますが、取り出す数が「0」ということは、何も取り出さないということになります。
何も取り出さないという選択肢は、1通りしかないため、取り出す数が「0」の時は、「1」が答えと定義されています。
順列を計算する場合はPERMUT関数を使う
社会人になると、順列を計算する機会は滅多にないと思いますが、いざ計算となると、数が大きいほど苦戦することは必須です。
電卓を用いて、計算することもできますが、数が大きいほど手間が掛かります。
その点、PERMUT関数を使えば、すぐに算出することが出来ます。
使い方もすぐに分かる内容となっていますので、もし、滅多にない順列の計算をしなければならなくなった時は、PERMUT関数を使って対処してください。