エクセルで、割り算の商を算出するのが『QUOTIENT関数』で、割り算の余りを算出するのが『MOD関数』です。
「商」とは割り算の結果、「余り」とは割り算の結果残った数を指します。
下図を用いて、QUOTIENT関数とMOD関数の使い方を解説します。
QUOTIENT関数とMOD関数の構文
まず、QUOTIENT関数とMOD関数の構文は、次のようになっております。
QUOTIENT関数:=QUOTIENT(分子,分母)
MOD関数:=MOD(数値,除数)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
QUOTIENT関数の使い方
次に、「条件1:QUOTIENT関数を使い「商」を算出」の時の構文です。
C3セルに入力する時の関数は下記になります。
=QUOTIENT(A3,B3)
割られる数:割り算の割られる数(分数での分子)
割る数:割り算の割る数(分数での分母)
QUOTIENT関数は、割り算の商を算出する関数です。
割り算の商は、下図のピンクや水色で分けたブロックをイメージしてください。
(黄色は余りのブロックになります。)
10を2分割すると、1グループにブロックは5個集められるため、商は5
10を3分割すると、1グループにブロックは3個集められるため、商は3
10を4分割すると、1グループにブロックは2個集められるため、商は2
10を5分割すると、1グループにブロックは2個集められるため、商は2
10を6分割すると、1グループにブロックは1個集められるため、商は1
MOD関数の使い方
次に、「条件2:MOD関数を使い「余り」を算出」の時の構文です。
D3セルに入力する時の関数は下記になります。
=MOD(A3,B3)
割られる数:割り算の割られる数(分数での分子)
割る数:割り算の割る数(分数での分母)
MOD関数は、割り算の余りを算出する関数です。
割り算の余りは、下図の黄色ブロックをイメージしてください。
10を2分割すると、1グループにブロックは5個集められて、ブロックの数はグループで均等になるため、余りは0
10を3分割すると、1グループにブロックは3個集められるが、ブロックの数は1つ余るので、余りは1
10を4分割すると、1グループにブロックは2個集められるが、ブロックの数は2つ余るので、余りは2
10を5分割すると、1グループにブロックは2個集められて、ブロックの数はグループで均等になるため、余りは0
10を6分割すると、1グループにブロックは1個集められるが、ブロックの数は4つ余るので、余りは4
QUOTIENT関数と普通の割り算の違い
エクセルで割り算を行う時は、セルに「=10/2」と入力すれば、商を算出することは出来ますが、割られる数と割る数は手入力になり、余りも表示されません。
割り算の商のみを求めるならば、セルへ手入力でも良いと思いますが、入力件数が多い時や、余りも表示したい時は、QUOTIENT関数とMOD関数を使いましょう。
QUOTIENT関数とMOD関数は、使う機会は多くないかもしれませんが、役に立つ関数ですので、ぜひ覚えておきましょう。