エクセルで、指定した範囲内で複数の検索条件に一致する数値の合計を行うのが『SUMIFS関数』です。
下図を用いて、SUMIFS関数の使い方を解説します。
SUMIFS関数の構文
まず、SUMIFS関数の構文は、次のようになっております。
=SUMIFS(合計範囲,条件範囲1,検索条件1,条件範囲2,検索条件2,~)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
SUMIFS関数の使い方
次に、「条件:調理者と料理の分類で分けた売上金額をSUMIFS関数を使い算出」の時の構文です。
H3セルに入力する時の関数は下記になります。
=SUMIF($D$3:$D$11,$B$3:$B$11,$F3,$C$3:$C$11,$G3)
範囲:検索条件の範囲を指定
検索条件:検索したい条件を選択
合計範囲:数値の合計をしたい範囲を指定
※数式内に入力されている「$」は絶対値を意味する。
絶対値を使わない場合、A1セルに入力されている数式をコピーし、B2セルに数式を貼り付けたら、数式内のセルの列と行が1つずつ右と下にずれる。
しかし、絶対値を付けておくと、A1セルをコピーし、B2セルに貼り付けを行っても、絶対値を付けた箇所は、A1セルの数式と同じ状態になる。
列を固定したい場合は、「$B」のように列番号の左側に入力する。
行を固定したい場合は、「$3」のように行番号の左側に入力する。
列と行の両方を固定したい場合は、「$B$3」のように列と行の番号の左側にそれぞれ入力する。
条件式で算出した答えに戻ると
Aが調理した洋食は、ハンバーグとステーキであり、ハンバーグが500,000円、ステーキが600,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、500,000+600,000=1,100,000円
Aが調理した和食は、おにぎりであり、おにぎりが200,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、200,000円
Bが調理した洋食は、アイスであり、アイスが100,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、100,000円
Bが調理した和食は、寿司と天ぷらであり、寿司が300,000円、天ぷらが700,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、300,000+700,000=1,000,000円
Cが調理した洋食は、リゾットとグラタンであり、リゾットが400,000円、グラタンが400,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、400,000+400,000=800,000円
Cが調理した和食は、わらび餅であり、わらび餅が100,000円を売り上げているため、売上金額の合計は、100,000円
SUMIFS関数は、エクセルで複数条件の集計をする機会が多い人にとっては、使い勝手が良い関数です。
使いこなせれば、集計に掛かる時間を削減することが出来ますので、今回一緒に説明した絶対値と一緒に覚えるようにしましょう。