エクセルで、行または列データの中から指定した値を抽出するのが『XLOOKUP関数』です。
下図を用いて、XLOOKUP関数の使い方を解説します。
XLOOKUP関数の構文
次に、XLOOKUP関数の構文は、次のようになっております。
=XLOOKUP(検索値,検索範囲,戻り範囲,見つからない場合,一致モード,検索モード)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
XLOOKUP関数の使い方
次に、「条件1:データベースから個人の出身を抽出」の時の構文です。
B3セルに入力する時の関数は下記になります。
=XLOOKUP($A3,$F$3:$F$9,$G$3:$G$9,"",0)
検索値:範囲の先頭列で検索する値
検索範囲:検査値が記載されているデータの範囲
戻り範囲:抽出データの記載範囲
見つからない場合:該当データがない時に表示する値を指定
一致モード:完全一致する値を抽出する場合は0を入力(省略でも良い)
※数式内に入力されている「$」は絶対値を意味する。
絶対値を使わない場合、A1セルに入力されている数式をコピーし、B2セルに数式を貼り付けたら、数式内のセルの列と行が1つずつ右と下にずれる。
しかし、絶対値を付けておくと、A1セルをコピーし、B2セルに貼り付けを行っても、絶対値を付けた箇所は、A1セルの数式と同じ状態になる。
列を固定したい場合は、「$B」のように列番号の左側に入力する。
行を固定したい場合は、「$3」のように行番号の左側に入力する。
列と行の両方を固定したい場合は、「$B$3」のように列と行の番号の左側にそれぞれ入力する。
条件式1で算出した答えに戻ると
データベースからAの出身地を抽出すると、北海道
データベースからCの出身地を抽出すると、東京都
データベースからEの出身地を抽出すると、大阪府
データベースからGの出身地を抽出すると、福岡県
次に、「条件2:データベースから個人の年齢を抽出」の時の構文です。
C3セルに入力する時の関数は下記になります。
=XLOOKUP($A3,$F$3:$F$9,$H$3:$H$9,"",0)
データベースからAの年齢を抽出すると、20
データベースからCの年齢を抽出すると、22
データベースからEの年齢を抽出すると、24
データベースからGの年齢を抽出すると、26
次に、「条件3:データベースから個人の年齢を抽出」の時の構文です。
条件1の時の違いは、データベースが列表示ではなく、行表示で記載されていることです。
B13セルに入力する時の関数は下記になります。
=XLOOKUP($A13,$F$12:$M$12,$F$13:$M$13,"",0)
データベースからAの出身地を抽出すると、北海道
データベースからCの出身地を抽出すると、東京都
データベースからEの出身地を抽出すると、大阪府
データベースからGの出身地を抽出すると、福岡県
次に、「条件4:データベースから個人の年齢を抽出」の時の構文です。
条件2の時の違いは、データベースが列表示ではなく、行表示で記載されていることです。
C13セルに入力する時の関数は下記になります。
=XLOOKUP($A13,$F$12:$M$12,$F$14:$M$14,"",0)
データベースからAの年齢を抽出すると、20
データベースからCの年齢を抽出すると、22
データベースからEの年齢を抽出すると、24
データベースからGの年齢を抽出すると、26
行または列データからの値の抽出はXLOOKUP関数を使う
膨大なデータから該当する値を目視で検索となると、苦戦することは必須です。
値を並び替えて、該当するデータを見つけることもできますが、数が多いほど手間が掛かります。
その点、XLOOKUP関数を使えば、すぐに抽出することが出来ます。
使い方もすぐに分かる内容となっていますので、もし、膨大なデータから該当する値を抽出しなければならなくなった時は、XLOOKUP関数を使って対処してください。