「どうしたら自分のやる気が出るのか?」と今でも悩むことがある。
子供の頃は勉強や習い事、大人になると仕事でこの問題に直面する。
やる気が出ない原因は、シンプルにやりたくないことをしているからである。
じゃあなぜやりたくないと思うのか・・・。
それは目標がないからだと思っている。
「やりたくないことを頑張ることで何が得られるのか。」
「得られるものが努力の対価に釣り合わない。」
といったことが根底にあるのではないか。
私の子供頃の話になるが、5年ほど空手を習っていた時期があった。
空手は自分がやりたくて習い始めたのではなく、親がさせたいという理由で習っていた。
やってみたら楽しいかもしれないと思ったが、私には合わずやる気は出なかった。
そんな私でも1度だけ空手でやる気に満ち溢れたときがあった。
それは「練習の最後に行う試合で5人抜きをすれば好きなゲームを買ってあげる。」と親から言われた時だった。
私はいつも試合に勝っても2試合目は断っていたため
親としてはどこまで出来るのか見せてほしいと思ったのだろう。
ゲームという人参をぶら下げられた私は、次の空手の日は心の中が燃えていた。
試合前はいつもなら出番が来るまで座っていたのに、その時は座らずに試合になるまでストレッチをしていた。
試合の結果は、しっかりと5人抜きを達成した。
そして、約束通り欲しいゲームも買ってもらうことが出来た。
私の子供の頃のエピソードは、5人抜きの対価として、好きなゲームが手に入ることが魅力的に感じたため、目標達成のために頑張れたという話である。
努力の対価が何だったら自分は頑張れるかを考えることが、やる気の出し方を見つけることに繋がるのではないだろうか。
私のエピソードは、努力の対価を外から貰っていたが、それではやる気が一時的にしか出ないため、自分の中で対価を見つけることがやる気を継続させるためには大切だと思っている。
勉強でも仕事でも今までよりやる気を出す方法の1つとしては、将来やりたいことを行うために必要な知識や技能を調べて、それらを身に付けるためにはどのような勉強が必要なのかを逆算すると良いのではないだろうか。
逆算した結果、やりたいことに必要なことに多くの時間を掛けて、不必要なことに携わる時間を少しずつ減らしていくと、自分の人生を能動的に生きていると感じられるようになると考えている。
やる気は目的意識があって行動できることに対して生まれるものだと思うので、そのような環境を作り上げていくことが大切だと思っている。