イシバシランブログ

「エクセル関数」と「お金に関する情報」をメインテーマに書いています。

【エクセル】YEN関数の使い方

エクセルで、数値を円表示するのが『YEN関数』です。

下図を用いて、YEN関数の使い方を解説します。

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YEN関数の構文

まず、YEN関数の構文は、次のようになっております。

YEN関数:=YEN(数値,桁数)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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YEN関数の使い方

次に、「条件1:数値を円単位で表示」の時の構文です。

D3セルに入力する時の関数は下記になります。

=YEN(A3,B3)

数値:円単位で表示する数値

桁数:数値の表示方法

※桁数は、0より大きい数を入力すると、それに応じた小数点の単位が表示されます。

桁数にマイナスの値を入力すると、その値に応じた桁数が四捨五入されて、数値が表示されます。

例えば、50を桁数「-2」で表示するように設定した時は、50を四捨五入して100と表示されるようになります。

もし、40を桁数「-2」で表示するように設定した時は、40を四捨五入して0と表示されるようになります。

桁数の入力を省略すると「2」が入力されたと判断されて、数字が表示されます。

 

YEN関数は、数値を円表示する関数です。

550を桁数0で円表示すると、¥550

550を桁数1で円表示すると、¥550.0

550を桁数2で円表示すると、¥550.00

550を桁数-1で円表示すると、¥550

550を桁数-2で円表示すると、50を四捨五入することになるため、100+500=¥600

550を桁数-3で円表示すると、550を四捨五入することになるため、¥1,000

 

補足

YEN関数が、最も役立つ時は、既に入力されている数を円表示に表記を統一する時です。

完成した資料を見た時に、数字の表記がバラバラだと見づらいと感じる人が多いです。

また、 他の人に作成を依頼していた、エクセルデータの数字の表記がバラバラだと、その資料をそのまま使うことが出来ません。

数字の表記をすぐに統一したいと思った時に、YEN関数を使えば、すぐに必要な数字が表示され、その値を元の文章に値で貼り付ければ、解決することが出来ます。

計算する関数ではないため、使う場面は少ないかもしれませんが、知っていれば便利な関数ですので、覚えておきましょう。

【エクセル】DCOUNTA関数の使い方

エクセルで、データベースの中から条件を満たすセルの数を算出するのが『DCOUNTA関数』です。

下図を用いて、DCOUNTA関数の使い方を解説します。

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DCOUNTA関数の構文

まず、DCOUNTA関数の構文は、次のようになっております。

=DCOUNTA(データベース,フィールド,条件)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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DCOUNTA関数の使い方

次に、「条件1:条件に該当する数をDCOUNTA関数を使い算出」の時の構文です。

H3セルに入力する時の関数は下記になります。

=DCOUNTA($A$2:$D$8,4,F2:G3)

データベース:算出対象の範囲

フィールド:算出したいデータの列数

条件:算出したい内容

 

条件1の例題は、指定された内容に当てはまる人の数の算出が求められています。

男性のテストの合格者数に該当する人は、「100点のA」と「80点のC」なので、2人となります。

女性のテストの合格者数に該当する人は、「90点のB」と「90点のF」なので、2人となります。

男性に該当する人は、AとCとEなので、3人となります。

 

DCOUNT関数とDCOUNTA関数の違い

DCOUNT関数は、条件に該当する数値のセルがいくつあるかの算出が可能です。

数えられるのは数値のみであり、文字を数えることは出来ません。

DCOUNTA関数は、条件に該当するのセルがいくつあるかの算出が可能です。

条件に該当する数値や文字のセルの数を数えることが出来ます。

空白は数えることが出来ません。

 

DCOUNTA関数とCOUNTIFS関数の違い

DCOUNTA関数は全項目のいずれかの条件に該当する数の算出が可能で、COUNTIFS関数は項目別の条件に該当する数の算出が可能です。

下図が両者の違いのイメージとなります。

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COUNTIFS関数は、一覧表にして個別に条件へ該当する数を算出することが可能ですが、DCOUNTA関数では、出来ません。

DCOUNTA関数では、条件の範囲に項目名を入れる必要があるためです。

「女性の合格者」に該当する人の数を算出する時は、条件に『性別~>合格』の4つのセルを選択すれば良いですが、「男性の合格者」に該当する人の数を算出する時は、緑かっこの範囲のように『性別~合格』の6つのセルを選択する必要がありますので、「女性の合格者」と「男性の合格者」の数が算出されます。

よって、個別項目に該当する人の数を算出したい時は、COUNTIFS関数を使うべきです。

逆に、「女性の合格者」と「男性の合格者」の数を算出といった、複数項目のいずれかの条件に該当する人の数を算出したい時は、DCOUNTA関数で条件の範囲を指定すれば、すぐに算出することが可能です。

複数項目のいずれかの条件に該当する人の数は、COUNTIFS関数でも、算出することは可能ですが、数式が長くなりますので、DCOUNTA関数の方が早いです。

DCOUNTA関数とCOUNTIFS関数のそれぞれの強みを理解して、使い分けましょう。

【エクセル】DAVERAGE関数の使い方

エクセルで、データベースの中から条件を満たす値の平均値を算出するのが『DAVERAGE関数』です。

下図を用いて、DAVERAGE関数の使い方を解説します。

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DAVERAGE関数の構文

まず、DAVERAGE関数の構文は、次のようになっております。

=DAVERAGE(データベース,フィールド,条件)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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DAVERAGE関数の使い方

次に、「条件1:業種者別の売上金額と利益の平均値をDAVERAGE関数を使い算出」の時の構文です。

H3セルに入力する時の関数は下記になります。

=DAVERAGE($A$2:$E$8,4,G2:G3)

データベース:算出対象の範囲

フィールド:算出したいデータの列数

条件:算出したい内容

 

上記の数式だけだと、条件に該当する営業利益の平均値を算出することが出来ませんので、I3セルには次の数式を入力します。

=DAVERAGE($A$2:$E$8,5,G2:G3)

列数を5に変えることで、売上高から営業利益の算出に変えることが出来ます。

 

条件1の例題は、業種別の売上と利益の平均値の算出が求められています。

情報通信は、A社とD社が該当しますので、売上は(500+1,200)÷2=850、利益は(100+60)÷2=80となります。

小売業は、B社とE社が該当しますので、売上は(600+1,800)÷2=1,200、利益は(30+90)÷2=60となります。

食料品は、C社とF社が該当しますので、売上は(800+1,000)÷2=900、利益は(40+100)÷2=70となります。

 

次に、「条件2:所在地別の売上金額と利益の平均値をDAVERAGE関数を使い算出」の時の構文です。

L3セルに入力する時の関数は下記になります。

=DAVERAGE($A$2:$E$8,4,K2:K3)

データベース:算出対象の範囲

フィールド:算出したいデータの列数

条件:算出したい内容

 

上記の数式だけだと、条件に該当する営業利益の平均値を算出することが出来ませんので、M3セルには次の数式を入力します。

=DAVERAGE($A$2:$E$8,5,K2:K3)

列数を5に変えることで、売上高から営業利益の算出に変えることが出来ます。

 

条件2の例題は、所在地別の売上と利益の平均値の算出が求められています。

東京は、A社とE社が該当しますので、売上は(500+1,800)÷2=1,150、利益は(100+90)÷2=95となります。

愛知は、B社とF社が該当しますので、売上は(600+1,000)÷2=800、利益は(30+100)÷2=65となります。

大阪は、C社とD社が該当しますので、売上は(800+1,200)÷2=1,000、利益は(40+60)÷2=50となります。

 

DAVERAGE関数とAVERAGEIF関数の違い

DAVERAGE関数は全項目の平均値の算出が可能で、AVERAGEIF関数は項目別の平均値の算出が可能です。

下図が両者の違いのイメージとなります。

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AVERAGEIF関数は、一覧表にして個別条件の平均値を算出することが可能ですが、DAVERAGE関数では、出来ません。

DAVERAGE関数では、条件の範囲に項目名を入れる必要があります。

情報通信の平均値を算出する時は、条件に「業種~情報通信」のセルを選択すれば良いですが、小売業を選択した時は、緑かっこの範囲のように「業種~小売業」のセルを選ぶ必要がありますので、情報通信と小売業の合計が算出されます。

食料品を選択した時は、青かっこの範囲のように「業種~食料品」のセルを、選択する必要がありますので、情報通信と小売業と食料品の合計が算出されます。

よって、個別項目の平均値を一覧にしたい時は、AVERAGEIF関数を使うべきです。

逆に、「情報通信と小売業」の平均を算出といった、複数項目の平均値を算出したい時は、DAVERAGE関数で条件の範囲を指定すれば、すぐに算出することが可能です。

複数項目の合計は、AVERAGEIF関数でも、算出することは可能ですが、数式が長くなりますので、DAVERAGE関数の方が早いです。

DAVERAGE関数とAVERAGEIF関数のそれぞれの強みを理解して、使い分けましょう。

【エクセル】DCOUNT関数の使い方

エクセルで、データベースの中から条件を満たす値の数を算出するのが『DCOUNT関数』です。

下図を用いて、DCOUNT関数の使い方を解説します。

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DCOUNT関数の構文

まず、DCOUNT関数の構文は、次のようになっております。

=DCOUNT(データベース,フィールド,条件)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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DCOUNT関数の使い方

次に、「条件1:条件に該当する数をDCOUNT関数を使い算出」の時の構文です。

J3セルに入力する時の関数は下記になります。

=DCOUNT($A$2:$E$8,3,G2:H3)

データベース:算出対象の範囲

フィールド:算出したいデータの列数

条件:算出したい内容

 

上記の数式だけだと、数学と英語の点数に関して、条件に該当する数の算出が出来ませんので、J6セルとJ9セルには次の数式を入力します。

J6セル=DCOUNT($A$2:$E$8,4,G5:H6)

J9セル=DCOUNT($A$2:$E$8,5,G8:H9)

列数と条件を変えることで、数学と英語の条件に該当する数の算出に変えることが出来ます。

 

条件1の例題は、各科目の条件に該当する人の数の算出が求められています。

国語は、性別が男で80点以上の人が何人であるか求められています。

条件に該当する人は、「80点のA」と「90点のC」と「80点のE」なので、3人となります。

数学は、性別が女で80点以上の人が何人であるか求められています。

条件に該当する人は、「100点のB」と「90点のF」なので、2人となります。

英語は、性別が男で80点以上の人が何人であるか求められています。

条件に該当する人は、「80点のA」と「90点のC」なので、2人となります。

 

DCOUNT関数とCOUNTIFS関数の違い

DCOUNT関数は全項目のいずれかの条件に該当する数の算出が可能で、COUNTIFS関数は項目別の条件に該当する数の算出が可能です。

下図が両者の違いのイメージとなります。

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COUNTIFS関数は、一覧表にして個別に条件へ該当する数を算出することが可能ですが、DCOUNT関数では、出来ません。

DCOUNT関数では、条件の範囲に項目名を入れる必要があるためです。

「性別が女で80点以上」に該当する人の数を算出する時は、条件に『性別~>=80』の4つのセルを選択すれば良いですが、「性別が男で80点以上」に該当する人の数を算出する時は、緑かっこの範囲のように『性別~>=80』の6つのセルを選択する必要がありますので、「性別が女で80点以上の人」と「性別が男で80点以上の人」の数が算出されます。

よって、個別項目に該当する人の数を算出したい時は、COUNTIFS関数を使うべきです。

逆に、「性別が女で80点以上の人」と「性別が男で80点以上の人」の数を算出といった、複数項目のいずれかの条件に該当する人の数を算出したい時は、DCOUNT関数で条件の範囲を指定すれば、すぐに算出することが可能です。

複数項目のいずれかの条件に該当する人の数は、COUNTIFS関数でも、算出することは可能ですが、数式が長くなりますので、DCOUNT関数の方が早いです。

DCOUNT関数とCOUNTIFS関数のそれぞれの強みを理解して、使い分けましょう。

【エクセル】DMIN関数の使い方

エクセルで、データベースの中から条件を満たす値の最小値を算出するのが『DMIN関数』です。

下図を用いて、DMIN関数の使い方を解説します。

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DMIN関数の構文

まず、DMIN関数の構文は、次のようになっております。

=DMIN(データベース,フィールド,条件)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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DMIN関数の使い方

次に、「条件1:条件に応じた一番低い数値をDMIN関数を使い算出」の時の構文です。

J3セルに入力する時の関数は下記になります。

=DMIN($A$2:$F$8,4,H2:I3)

データベース:算出対象の範囲

フィールド:算出したいデータの列数

条件:算出したい内容

 

上記の数式だけだと、条件に該当する数学と英語の点数を算出することが出来ませんので、J6セルとJ9セルには次の数式を入力します。

J6セル=DMIN($A$2:$E$8,5,H5:I6)

J9セル=DMIN($A$2:$E$8,6,H8:I9)

列数と条件を変えることで、数学と英語の最低点の算出に変えることが出来ます。

 

条件1の例題は、条件に該当する人の最低点の算出が求められています。

国語の最低点数は、性別が男で出身が東京の人からの、算出が求められています。

条件に該当する人は、「80点のA」と「90点のC」なので、最低点数は80点となります。

数学の最低点数は、性別が女で出身が大阪の人からの、算出が求められています。

条件に該当する人は、「70点のD」と「90点のF」なので、最低点数は70点となります。

英語の最低点数は、性別が男の人からの、算出が求められています。

条件に該当する人は、「80点のA」と「90点のC」と「70点のE」なので、最低点数は70点となります。

 

DMIN関数とMINIFS関数の違い

DMIN関数は全項目の最小値の算出が可能で、MINIFS関数は項目別の最小値の算出が可能です。

下図が両者の違いのイメージとなります。

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MINIFS関数は、一覧表にして個別条件の最小値を算出することが可能ですが、DMIN関数では、出来ません。

DMIN関数では、条件の範囲に項目名を入れる必要があります。

「性別が女で出身が大阪の人」の英語の最低点を算出する時は、条件に『性別~大阪』の4つのセルを選択すれば良いですが、「性別が男で出身が東京の人」の英語の最低点を算出する時は、緑かっこの範囲のように『性別~東京』の6つのセルを選択する必要がありますので、「性別が女で出身が大阪の人」と「性別が男で出身が東京の人」の最低点が算出されます。

よって、個別項目の最低点を算出したい時は、MINIFS関数を使うべきです。

逆に、「性別が女で出身が大阪の人」と「性別が男で出身が東京の人」の最低点を算出といった、複数項目の最低点を算出したい時は、DMIN関数で条件の範囲を指定すれば、すぐに算出することが可能です。

複数項目の最低点は、MINIFS関数でも、算出することは可能ですが、数式が長くなりますので、DMIN関数の方が早いです。

DMIN関数とMINIFS関数のそれぞれの強みを理解して、使い分けましょう。

【エクセル】DMAX関数の使い方

エクセルで、データベースの中から条件を満たす値の最大値を算出するのが『DMAX関数』です。

下図を用いて、DMAX関数の使い方を解説します。

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DMAX関数の構文

まず、DMAX関数の構文は、次のようになっております。

=DMAX(データベース,フィールド,条件)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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DMAX関数の使い方

次に、「条件1:条件に応じた一番高い数値をDMAX関数を使い算出」の時の構文です。

J3セルに入力する時の関数は下記になります。

=DMAX($A$2:$F$8,4,H2:I3)

データベース:算出対象の範囲

フィールド:算出したいデータの列数

条件:算出したい内容

 

上記の数式だけだと、条件に該当する数学と英語の点数を算出することが出来ませんので、J6セルとJ9セルには次の数式を入力します。

J6セル=DMAX($A$2:$E$8,5,H5:I6)

J9セル=DMAX($A$2:$E$8,6,H8:I9)

列数と条件を変えることで、数学と英語の最高点の算出に変えることが出来ます。

 

条件1の例題は、条件に該当する人の最高点の算出が求められています。

国語の最高点数は、性別が男で出身が東京の人からの、算出が求められています。

条件に該当する人は、「80点のA」と「90点のC」なので、最高点数は90点となります。

数学の最高点数は、性別が女で出身が大阪の人からの、算出が求められています。

条件に該当する人は、「70点のD」と「90点のF」なので、最高点数は90点となります。

英語の最高点数は、性別が男の人からの、算出が求められています。

条件に該当する人は、「80点のA」と「90点のC」と「70点のE」なので、最高点数は90点となります。

 

DMAX関数とMAXIFS関数の違い

DMAX関数は全項目の最大値の算出が可能で、MAXIFS関数は項目別の最大値の算出が可能です。

下図が両者の違いのイメージとなります。

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MAXIFS関数は、一覧表にして個別条件の最大値を算出することが可能ですが、DMAX関数では、出来ません。

DMAX関数では、条件の範囲に項目名を入れる必要があります。

「性別が女で出身が大阪の人」の英語の最高点を算出する時は、条件に『性別~大阪』の4つのセルを選択すれば良いですが、「性別が男で出身が東京の人」の英語の最高点を算出する時は、緑かっこの範囲のように『性別~東京』の6つのセルを選択する必要がありますので、「性別が女で出身が大阪の人」と「性別が男で出身が東京の人」の最高点が算出されます。

よって、個別項目の最高点を算出したい時は、MAXIFS関数を使うべきです。

逆に、「性別が女で出身が大阪の人」と「性別が男で出身が東京の人」の最高点を算出といった、複数項目の最高点を算出したい時は、DMAX関数で条件の範囲を指定すれば、すぐに算出することが可能です。

複数項目の最高点は、MAXIFS関数でも、算出することは可能ですが、数式が長くなりますので、DMAX関数の方が早いです。

DMAX関数とMAXIFS関数のそれぞれの強みを理解して、使い分けましょう。

【エクセル】DSUM関数の使い方

エクセルで、データベースの中から条件を満たす値を算出するのが『DSUM関数』です。

下図を用いて、DSUM関数の使い方を解説します。

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DSUM関数の構文

まず、DSUM関数の構文は、次のようになっております。

=DSUM(データベース,フィールド,条件)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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DSUM関数の使い方

次に、「条件1:業種者別の売上金額と利益をDSUM関数を使い算出」の時の構文です。

H3セルに入力する時の関数は下記になります。

=DSUM($A$2:$E$8,4,G2:G3)

データベース:算出対象の範囲

フィールド:算出したいデータの列数

条件:算出したい内容

 

上記の数式だけだと、条件に該当する営業利益を算出することが出来ませんので、I3セルには次の数式を入力します。

=DSUM($A$2:$E$8,5,G2:G3)

列数を5に変えることで、売上高から営業利益の算出に変えることが出来ます。

 

条件1の例題は、業種別の売上と利益の合計の算出が求められています。

情報通信は、A社とD社が該当しますので、売上は500+1,200=1,700、利益は100+60=160となります。

小売業は、B社とE社が該当しますので、売上は600+1,800=2,400、利益は30+90=120となります。

食料品は、C社とF社が該当しますので、売上は800+1,000=1,800、利益は40+100=140となります。

 

次に、「条件2:所在地別の売上金額と利益をDSUM関数を使い算出」の時の構文です。

L3セルに入力する時の関数は下記になります。

=DSUM($A$2:$E$8,4,K2:K3)

データベース:算出対象の範囲

フィールド:算出したいデータの列数

条件:算出したい内容

 

上記の数式だけだと、条件に該当する営業利益を算出することが出来ませんので、M3セルには次の数式を入力します。

=DSUM($A$2:$E$8,5,K2:K3)

列数を5に変えることで、売上高から営業利益の算出に変えることが出来ます。

 

条件2の例題は、所在地別の売上と利益の合計の算出が求められています。

東京は、A社とE社が該当しますので、売上は500+1,800=2,300、利益は100+90=190となります。

愛知は、B社とF社が該当しますので、売上は600+1,000=1,600、利益は30+100=130となります。

大阪は、C社とD社が該当しますので、売上は800+1,200=2,000、利益は40+60=100となります。

 

DSUM関数とSUMIF関数の違い

DSUM関数は累計の算出に強く、SUMIF関数は小計の算出に強いです。

下図が両者の違いのイメージとなります。

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SUMIF関数は、一覧表にして個別条件の合計を算出することが可能ですが、DSUM関数では、出来ません。

DSUM関数では、条件の範囲に項目名を入れる必要があります。

情報通信の合計を算出する時は、条件に「業種~情報通信」のセルを選択すれば良いですが、小売業を選択した時は、緑かっこの範囲のように「業種~小売業」のセルを選ぶ必要がありますので、情報通信と小売業の合計が算出されます。

食料品を選択した時は、青かっこの範囲のように「業種~食料品」のセルを、選択する必要がありますので、情報通信と小売業と食料品の合計が算出されます。

よって、個別項目の合計を一覧にしたい時は、SUMIF関数を使うべきです。

逆に、「情報通信と小売業」の合計を算出といった、複数項目の合計を算出したい時は、DSUM関数で条件の範囲を指定すれば、すぐに算出することが可能です。

複数項目の合計は、SUMIF関数でも、算出することは可能ですが、数式が長くなりますので、DSUM関数の方が早いです。

DSUM関数とSUMIF関数のそれぞれの強みを理解して、使い分けましょう。