イシバシランブログ

「エクセル関数」と「お金に関する情報」をメインテーマに書いています。

【エクセル】HOUR関数・MINUTE関数・SECOND関数の使い方

エクセルで、時刻から「時間」を抽出するのが『HOUR関数』です。

エクセルで、時刻から「分」を抽出するのが『MINUTE関数』です。

エクセルで、時刻から「秒」を抽出するのが『SECOND関数』です。

下図を用いて、HOUR関数・MINUTE関数・SECOND関数の使い方を解説します。

f:id:ishibashiran:20210514214524j:plain

 

 

HOUR関数・MINUTE関数・SECOND関数の構文

 まず、HOUR関数・MINUTE関数・SECOND関数の構文は、次のようになっております。

=HOUR(シリアル値)

=MINUTE(シリアル値)

=SECOND(シリアル値)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

f:id:ishibashiran:20210405075240j:plain

 

HOUR関数・MINUTE関数・SECOND関数の使い方

次に、「条件1:HOUR関数を使い文字列の時刻から時間を抽出」の時の構文です。

D3セルに入力する時の関数は下記になります。

=HOUR(B3)

シリアル値:時間を抽出する時刻

 

HOUR関数は、時刻から「時間」を抽出する関数です。

No.1は、「時刻:7:18:32」から時間を抽出なので、7

No.2は、「時刻:9:32:05」から時間を抽出なので、9

No.3は、「時刻:13:35:50」から時間を抽出なので、13

No.4は、「時刻:16時02分14秒」から時間を抽出なので、16

No.5は、「時刻:20時40分22秒」から時間を抽出なので、20

No.6は、「時刻:0時20分13秒」から時間を抽出なので、0

 

次に、「条件2:MINUTE関数を使い文字列の時刻から分を抽出」の時の構文です。

E3セルに入力する時の関数は下記になります。

=MINUTE(B3)

シリアル値:分を抽出する時刻

 

MINUTE関数は、時刻から「分」を抽出する関数です。

No.1は、「時刻:7:18:32」から分を抽出なので、18

No.2は、「時刻:9:32:05」から分を抽出なので、32

No.3は、「時刻:13:35:50」から分を抽出なので、35

No.4は、「時刻:16時02分14秒」から分を抽出なので、2

No.5は、「時刻:20時40分22秒」から分を抽出なので、40

No.6は、「時刻:0時20分13秒」から分を抽出なので、20

 

次に、「条件3:SECOND関数を使い文字列の時刻から秒を抽出」の時の構文です。

F3セルに入力する時の関数は下記になります。

=SECOND(B3)

シリアル値:秒を抽出する時刻

 

SECOND関数は、時刻から「秒」を抽出する関数です。

No.1は、「時刻:7:18:32」から秒を抽出なので、32

No.2は、「時刻:9:32:05」から秒を抽出なので、5

No.3は、「時刻:13:35:50」から秒を抽出なので、50

No.4は、「時刻:16時02分14秒」から秒を抽出なので、14

No.5は、「時刻:20時40分22秒」から秒を抽出なので、22

No.6は、「時刻:0時20分13秒」から秒を抽出なので、13

 

時刻は文字列以外でも使用可能

HOUR関数・MINUTE関数・SECOND関数は、時刻が文字列でなくても使用可能です。

例えば、時刻に「0.625」と数字を入力しても、15時00分00秒と判断し、各々の関数で必要な数値を抽出することが出来ます。

HOUR関数・MINUTE関数・SECOND関数を使えるようになると、IF関数やSUMIF関数などを使う時に、年月日の条件指定が簡単に出来るようになりますので、使い方を覚えておきましょう。

【エクセル】WEEKDAY関数の使い方

エクセルで、日付の曜日を数値で表示するのが『WEEKDAY関数』です。

下図を用いて、WEEKDAY関数の使い方を解説します。

f:id:ishibashiran:20210512074348j:plain

 

 

WEEKDAY関数の構文

 まず、WEEKDAY関数の構文は、次のようになっております。

=WEEKDAY(シリアル値,種類)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

f:id:ishibashiran:20210405075240j:plain

 

WEEKDAY関数の使い方

次に、「条件1:WEEKDAY関数を使い日付の曜日を算出」の時の構文です。

D3セルに入力する時の関数は下記になります。

=WEEKDAY(B3,A3)

シリアル値:数値に変換する日付文字列

種類:日付に対応する曜日の戻り値の種類

 

WEEKDAY関数に入力する種類には、いくつか種類があり、例題では「種類1」~「種類3」を採用しています。

「種類1」~「種類3」の内容は、下図の通りとなっております。

f:id:ishibashiran:20210512074405j:plain

 

戻り値の返し方が分かったところで、例題の答えを算出してみます。

日付「2021/5/9」は日曜日で、種類「1」を選択しているので、答えは1

日付「2022/7/10」は日曜日で、種類「1」を選択しているので、答えは1

日付「2022/8/20」は土曜日で、種類「2」を選択しているので、答えは6

日付「2020年8月31日」は月曜日で、種類「2」を選択しているので、答えは1

日付「2021年4月13日」は火曜日で、種類「3」を選択しているので、答えは1

日付「2022年1月8日」は土曜日で、種類「3」を選択しているので、答えは5

 

WEEKDAY関数の他の種類

WEEKDAY関数では、種類に応じて同じ答えでも、違う値が表示されると解説しました。

例題では、1~3の種類を選んだ場合の戻り値を解説しましたが、種類は下図の通り、多様に用意されています。

f:id:ishibashiran:20210512211312j:plain

種類の中に「11」~「17」が存在することで、好きな曜日を「1」と表示する設定が可能となります。

 

IF関数と組み合わせて曜日を表示する

WEEKDAY関数は、曜日を数字で返すため、関数を組んだ本人以外にとっては、一見で曜日を判断することは難しいです。

三者が見ても、日付の曜日が分かるようにするためには、IF関数でWEEKDAY関数の戻り値次第で、表示する曜日を変えるように設定をしましょう。

私が、例題のD3セルに、WEEKDAY関数の戻り値をIF関数で設定する場合は、下記の通りとなります。

=IF(WEEKDAY(B3,A3)=1,"日曜日",IF(WEEKDAY(B3,A3)=2,"月曜日",IF(WEEKDAY(B3,A3)=3,"火曜日",IF(WEEKDAY(B3,A3)=4,"水曜日",IF(WEEKDAY(B3,A3)=5,"木曜日",IF(WEEKDAY(B3,A3)=6,"金曜日",IF(WEEKDAY(B3,A3)=7,"土曜日","")))))))

WEEKDAY関数は、気になる年月日の曜日を、すぐに表示する便利な関数ですので、使いこなせるようにしておきましょう。

【エクセル】YEAR関数・MONTH関数・DAY関数の使い方

エクセルで、年月日から「年」を抽出するのが『YEAR関数』です。

エクセルで、年月日から「月」を抽出するのが『MONTH関数』です。

エクセルで、年月日から「日」を抽出するのが『DAY関数』です。

下図を用いて、YEAR関数・MONTH関数・DAY関数の使い方を解説します。

f:id:ishibashiran:20210513190224j:plain

 

 

YEAR関数・MONTH関数・DAY関数の構文

 まず、YEAR関数・MONTH関数・DAY関数の構文は、次のようになっております。

=YEAR(シリアル値)

=MONTH(シリアル値)

=DAY(シリアル値)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

f:id:ishibashiran:20210405075240j:plain

 

YEAR関数・MONTH関数・DAY関数の使い方

次に、「条件1:YEAR関数を使い文字列の年月日から年を抽出」の時の構文です。

D3セルに入力する時の関数は下記になります。

=YEAR(B3)

シリアル値:年を抽出する年月日

 

YEAR関数は、年月日から「年」を抽出する関数です。

No.1は、「年月日:2021/5/9」から年を抽出なので、2021

No.2は、「年月日:2022/7/10」から年を抽出なので、2022

No.3は、「年月日:2022/8/20」から年を抽出なので、2022

No.4は、「年月日:2020年8月31日」から年を抽出なので、2020

No.5は、「年月日:2021年4月13日」から年を抽出なので、2021

No.6は、「年月日:2022年1月8日」から年を抽出なので、2022

 

次に、「条件2:MONTH関数を使い文字列の年月日から月を抽出」の時の構文です。

E3セルに入力する時の関数は下記になります。

=MONTH(B3)

シリアル値:月を抽出する年月日

 

MONTH関数は、年月日から「月」を抽出する関数です。

No.1は、「年月日:2021/5/9」から月を抽出なので、5

No.2は、「年月日:2022/7/10」から月を抽出なので、7

No.3は、「年月日:2022/8/20」から月を抽出なので、8

No.4は、「年月日:2020年8月31日」から月を抽出なので、8

No.5は、「年月日:2021年4月13日」から月を抽出なので、4

No.6は、「年月日:2022年1月8日」から月を抽出なので、1

 

次に、「条件3:DAY関数を使い文字列の年月日から日を抽出」の時の構文です。

F3セルに入力する時の関数は下記になります。

=DAY(B3)

シリアル値:日を抽出する年月日

 

DAY関数は、年月日から「日」を抽出する関数です。

No.1は、「年月日:2021/5/9」から日を抽出なので、9

No.2は、「年月日:2022/7/10」から日を抽出なので、10

No.3は、「年月日:2022/8/20」から日を抽出なので、20

No.4は、「年月日:2020年8月31日」から日を抽出なので、31

No.5は、「年月日:2021年4月13日」から日を抽出なので、13

No.6は、「年月日:2022年1月8日」から日を抽出なので、8

 

日付は文字列以外でも使用可能

YEAR関数・MONTH関数・DAY関数は、日付が文字列でなくても使用可能です。

例えば、日付に「44325」と数字を入力しても、2021年5月9日と判断し、各々の関数で必要な数値を抽出することが出来ます。

YEAR関数・MONTH関数・DAY関数を使えるようになると、IF関数やSUMIF関数などを使う時に、年月日の条件指定が簡単に出来るようになりますので、使い方を覚えておきましょう。

【エクセル】DATEVALUE関数の使い方

エクセルで、文字列の日付を数値に変換するのが『DATEVALUE関数』です。

下図を用いて、DATEVALUE関数の使い方を解説します。

f:id:ishibashiran:20210509214209j:plain

 

DATEVALUE関数の構文

 まず、DATEVALUE関数の構文は、次のようになっております。

=DATEVALUE(日付文字列)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

f:id:ishibashiran:20210405075240j:plain

 

DATEVALUE関数の使い方

次に、「条件1:DATEVALUE関数を使い文字列の日付を数値に変換」の時の構文です。

D3セルに入力する時の関数は下記になります。

=DATEVALUE(B3)

日付文字列:数値に変換する日付文字列

 

DATEVALUE関数は、「1900年1月1日」という日付の文字列を「1」という数値に変換する関数です。

1900年1月2日ならば数値の「2」に、1900年1月3日ならば数値の「3」に変換されます。

 

上記を踏まえた例題の回答は、次の通りです。

 

No.1は、2021/5/9なので、44325となります。

算出式は、下記の①+②+③です。

①1900年から2021年の年数×365日は、44165

②1900年から2021年のうち、うるう年は30回なので、31

③1月1日から5月9日までの日数は、129

 

No.2は、2022/7/10なので、44752となります。

算出式は、下記の①+②+③です。

①1900年から2022年の年数×365日は、44530

②1900年から2022年のうち、うるう年は30回なので、31

③1月1日から7月10日までの日数は、191

 

No.3は、2022/8/20なので、44793となります。

算出式は、下記の①+②+③です。

①1900年から2022年の年数×365日は、44530

②1900年から2022年のうち、うるう年は30回なので、31

③1月1日から8月20日までの日数は、232

 

No.4は、2020年8月31日なので、44074となります。

算出式は、下記の①+②+③です。

①1900年から2020年の年数×365日は、43800

②1900年から2022年のうち、うるう年は30回なので、31

③1月1日から8月31日までの日数は、243

 

No.5は、2021年4月13日なので、44299となります。

算出式は、下記の①+②+③です。

①1900年から2021年の年数×365日は、44165

②1900年から2021年のうち、うるう年は30回なので、31

③1月1日から4月13日までの日数は、103

 

No.6は、2022年1月8日なので、44569となります。

算出式は、下記の①+②+③です。

①1900年から2022年の年数×365日は、44530

②1900年から2022年のうち、うるう年は30回なので、31

③1月1日から1月8日までの日数は、8

 

日付文字列を選択してもエラーが発生する場合

DATEVALUE関数を使う時に、日付文字列を選んだが、エラーと算出される場合は、選んだ日付が文字列と認識されていませんので、下図を試してみてください。

f:id:ishibashiran:20210509213214j:plain

日付文字列については、「/」を用いての年月表示でも、「~年~月」の年月表示でも認識されましたので、好きな方を使ってください。

【エクセル】TODAY関数とNOW関数の使い方

エクセルで、現時点の日付を表示するのが『TODAY関数』で、現時点の日付と時刻を表示するのが『NOW関数』です。

下図を用いて、TODAY関数とNOW関数の使い方を解説します。

f:id:ishibashiran:20210510230849j:plain

 

 

TODAY関数とNOW関数の構文

まず、TODAY関数とNOW関数の構文は、次のようになっております。

TODAY関数:=TODAY( )

NOW関数:=NOW( )

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

f:id:ishibashiran:20210405075240j:plain

 

TODAY関数とNOW関数の使い方

TODAY関数とNOW関数は、他のエクセルと違い、特定のセルを参照する必要がありません。

適当なセルに"=TODAY( )"と入力すると現時点の日付が、"=NOW( )"と入力すると現時点の日付と時刻が、表示されます。

ただ、現時点以外の日時を表示させたい時は、関数の後ろに数値の入力が必要となりますので、いくつか紹介したいと思います。

 

①昨日の日時を表示させたい時は、関数の後ろに"-1"を入力します。

その結果、現時点の日時が5月10日ならば、5月9日と表示されるようになります。

 

②明日の日時を表示させたい時は、関数の後ろに"+1"を入力します。

その結果、現時点の日時が5月10日ならば、5月11日と表示されるようになります。

 

③半日前の日時を表示させたい時は、関数の後ろに"-0.5"を入力します。

すると、TODAY関数とNOW関数で違う結果が表示されます。

まず、NOW関数は、現時点の日時が5月10日の23時ならば、5月10日の11時と、現時点から12時間前の日時が表示されるようになります。

次に、TODAY関数は、現時点の日付が5月10日ならば、5月9日と表示されるようになります。

現時点の日時が5月10日の23時ということを考えると、5月10日と表示されるべきだと思いますが、TODAY関数の仕様上、0より大きく1以下の数値がマイナスされると、日付が1日戻るようです。

 

④6時間後の日時を表示させたい時は、関数の後ろに"+0.25"を入力します。

すると、TODAY関数とNOW関数で違う結果が表示されます。

まず、NOW関数は、現時点の日時が5月10日の23時ならば、5月11日の5時と、現時点から6時間後の日時が表示されるようになります。

次に、TODAY関数は、現時点の日付が5月10日ならば、変わらず5月10日と表示されます。

現時点の日時が5月10日の23時ということを考えると、5月11日と表示されるべきだと思いますが、TODAY関数の仕様上、1未満の数値がプラスされても、日付は進まないようです。

 

TODAY関数とNOW関数の表示形式変更

TODAY関数とNOW関数は、セルの書式設定を使えば、表示形式を変更できるのでいくつか紹介します。

 

①和暦表示したい時は、セルの書式設定で下図を選択します。

f:id:ishibashiran:20210511072849j:plain

 

②NOW関数で時刻が表示されない時は、セルの書式設定で下図を選択して、表示させます。

f:id:ishibashiran:20210511073124j:plain

 

③NOW関数で時刻だけを表示させたい時は、セルの書式設定で下図を選択します。

f:id:ishibashiran:20210511073142j:plain

 

TODAY関数とNOW関数の用途

ファイルを開いた時に、現時点の日時が表示されますので、資料の印刷をする時に使われることが多いです。

TODAY関数は日付のみを、NOW関数は日付と時間を表示しますので、必要な情報が「日付」のみで良ければTODAY関数を、「日付と時間」または「時間」が必要ならばNOW関数を使うなど、場合に応じて使い分けましょう。

【エクセル】NPV関数の使い方_正味現在価値の算出

エクセルで、投資の正味現在価値を算出するのが『NPV関数』です。

下図を用いて、NPV関数の使い方を解説します。

f:id:ishibashiran:20210505094334j:plain

 

 

正味現在価値とは

投資によって、得られる利益を現在価値に置き換えることを指しています。

投資で得られるキャッシュフローを現在価値に換算してから、投資金額を差し引いて、プラスならば利益が発生し、マイナスならば損失が発生すると判断できます。

 

NPV関数の構文

次に、NPV関数の構文は、次のようになっております。

=NPV(割引率,値1,値2,~)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

f:id:ishibashiran:20210405075240j:plain

 

NPV関数の使い方

次に、「条件1:NPV関数を使い正味現在価値を算出」の時の構文です。

H3セルに入力する時の関数は下記になります。

=NPV(F3,C3:E3)+B3

割引率:投資によるリターンの割合

:投資によって得られる収入

投資額:投資のために支出した金額

※投資金額がマイナスの理由は、入金金額をプラス表記、出金金額をマイナス表記しているためです。

※投資金額をNPV関数の外に出している理由は、含めた場合、1年目の収入が2年目の現在価値として計算される事象が発生し、正しい数字が算出されないためです。

 

No.1について、投資金額が1,000,000円、回収金額が1年目200,000円、2年目400,000円、3年目600,000円、割引率が5%の場合、正味現在価値は71,591円

No.2について、投資金額が2,000,000円、回収金額が1年目500,000円、2年目800,000円、3年目1,100,000円、割引率が5%の場合、正味現在価値は152,035円

No.3について、投資金額が3,000,000円、回収金額が1年目300,000円、2年目1,00,000円、3年目2,000,000円、割引率が5%の場合、正味現在価値は-79,581円

 

正味現在価値の計算式

正味現在価値の数式は下記の通りです。

正味現在価値=投資により得られる収入を現在価値に置き換えた値-投資金額

プラスならば利益が発生すると判断でき、投資を行う意思決定の材料になります。

マイナスならば損失が発生すると判断でき、投資を見送る意思決定の材料になります。

 

この数式を、先程の例題に照らし合わせると

No.1は、(200,000÷(1+0.05)^1)+(400,000÷(1+0.05)^2)+(600,000÷(1+0.05)^3)-1,000,000より、71,591円

No.2は、(500,000÷(1+0.05)^1)+(800,000÷(1+0.05)^2)+(1,100,000÷(1+0.05)^3)-2,000,000より、152,035円

No.3は、(300,000÷(1+0.05)^1)+(1,000,000÷(1+0.05)^2)+(2,000,000÷(1+0.05)^3)-3,000,000より、-79,581円

 

正味現在価値の算出時はNPV関数を使う

正味現在価値の算出は、株式投資や事業で設備投資を行う人は、特に関わることが多いと思います。

期間が長いほど正味現在価値の計算は複雑ですので、そのような時にNPV関数を使い、計算の手間を少なくしましょう。

【エクセル】IRR関数の使い方_内部収益率の算出

エクセルで、定期的なキャッシュフローに対する内部収益率を算出するのが『IRR関数』です。

下図を用いて、IRR関数の使い方を解説します。

f:id:ishibashiran:20210505063732j:plain

 

 

内部収益率とは

投資によって、将来得られる見込み収益率を指します。

また、投資金額の現在価値と、将来得られるキャッシュフローの現在価値の総和が、同じになる割引率とも言い換えられます。

 

IRR関数の構文

次に、IRR関数の構文は、次のようになっております。

=IRR(範囲,推定値)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

f:id:ishibashiran:20210405075240j:plain

 

IRR関数の使い方

次に、「条件1:IRR関数を使い内部収益率を算出」の時の構文です。

G3セルに入力する時の関数は下記になります。

=IRR(B3:E3)

範囲:投資金額と得られるキャッシュフロー

※範囲の後に、推定値が存在していますが、今回の計算に不要であるため、記載していません。

※投資金額がマイナスの理由は、入金金額をプラス表記、出金金額をマイナス表記しているためです。

 

No.1について、投資金額が1,000,000円、回収金額が1年目200,000円、2年目400,000円、3年目600,000円の場合、内部収益率は8.2%

No.2について、投資金額が2,000,000円、回収金額が1年目500,000円、2年目800,000円、3年目1,100,000円の場合、内部収益率は8.5%

No.3について、投資金額が3,000,000円、回収金額が1年目300,000円、2年目1,00,000円、3年目2,000,000円の場合、内部収益率は3.9%

 

内部収益率の計算式

内部収益率の数式は下記の通りです。

(投資金額+1年目のキャッシュフローの現在価値+2年目のキャッシュフローの現在価値~)=0・・・(投資金額は出金額なのでマイナス表記)

※現在価値の算出は、「将来得るお金÷(1+利率)^年数・・・(^は累乗)」で行います。

 

この数式を、先程の例題に照らし合わせると

No.1は、-1,000,000+(200,000÷(1+r)^1)+(400,000÷(1+r)^2)+(600,000÷(1+r)^3)=0より、8.2%

No.2は、-2,000,000+(500,000÷(1+r)^1)+(800,000÷(1+r)^2)+(1,100,000÷(1+r)^3)=0より、8.5%

No.3は、-3,000,000+(300,000÷(1+r)^1)+(1,000,000÷(1+r)^2)+(2,000,000÷(1+r)^3)=0より、3.9%

となり、IRR関数で設定を正しく行うと、自動計算が出来ることが分かります。

 

内部収益率の算出時はIRR関数を使う

内部収益率の算出は、株式投資や事業で設備投資を行う人は、特に関わることが多いと思います。

期間が長いほど内部収益率の計算は複雑ですので、そのような時にIRR関数を使い、計算の手間を少なくしましょう。