エクセルで、指定した条件の結果を反転させるのが『NOT関数』で、指定した複数の条件の一部だけに該当する時の処理方法を指示するのが『XOR関数』です。
主に、IF関数と一緒に使われることが多いです。
下図を用いて、NOT関数とXOR関数の使い方を解説します。
NOT関数とXOR関数の構文
まず、NOT関数とXOR関数の構文は、次のようになっております。
NOT関数:=NOT(条件式)
XOR関数:=XOR(条件式1,条件式2,条件式3,~)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
NOT関数の使い方
次に、「条件1:出身が東京都ではないならば○、そうでないならば×」の時の構文です。
E3セルに入力する時の関数は下記になります。
=IF(NOT(B3="東京都"),"○","×")
条件式:出身地が東京都ではない
条件に該当する場合の処理:○と表示
条件に該当しないの場合の処理:×と表示
NOT関数は、指定した条件の結果を反転させる論理関数です。
例題では、出身地が東京都でなければ"○"、出身地が東京都であれば"×"と表示されます。
Aは、出身地が東京都なので"×"
Bは、出身地が大阪府なので、東京都に該当しないので"○"
Cは、出身地が愛知県なので、東京都に該当しないので"○"
Dは、出身地が東京都なので"×"
Eは、出身地が大阪府なので、東京都に該当しないので"○"
XOR関数の使い方
次に、「条件2:出身が東京都または性別が男という条件に、片方だけ一致するならば○、そうでないならば×」の時の構文です。
F3セルに入力する時の関数は下記になります。
=IF(XOR(B3="東京都",C3="男"),"○","×")
条件式:出身地が東京都または性別が男の条件に片方だけ一致
条件に該当する場合の処理:○と表示
条件に該当しないの場合の処理:×と表示
XOR関数は、指定した複数の条件の一部だけに該当する時の処理方法を指示する関数です。
例題では、出身地が東京都、または性別が男という条件に、片方に該当すれば"○"、該当しなければ"×"と表示されます。
Aは、出身地が東京都、性別が男で、双方とも条件に一致するので"×"
Bは、出身地が大阪府、性別が女で、双方とも条件に一致しないので"×"
Cは、出身地が愛知県、性別が男で、片方が条件に一致するので"○"
Dは、出身地が東京都、性別が女で、片方が条件に一致するので"○"
Eは、出身地が大阪府、性別が男で、片方が条件に一致するので"○"
NOT関数とXOR関数は、使用頻度はあまり多くないかもしれませんが、IF関数の条件式を設定する時に使われることがありますので、違いを覚えておきましょう。