今回は、時間の使い方を変えるために出来ることについて解説します。
まず、自分の今の生活をこのまま維持したいと思いますか?
現状維持が嫌だと思う人は、生活が変わる見込みはありますか?
もし、無いならば、時間の使い方を変える必要があります。
その理由は、今までの行動の積み重ねが今の生活であるため、自分の行動を変えない限り、今の生活が変わる見込みを生み出せないからです。
時間の使い方を変えるためには、目標、現在の時間の使い方、未来の時間の使い方を明確にする必要があります。
現在の時間の使い方を把握する
例えば、目標が6ヶ月後(24週間後)の簿記2級の試験への合格だとします。
また、24週間で勉強時間を270H確保出来れば、試験に合格するだけの能力を取得したと仮定します。
下図は、現在の1週間の時間の使い方になります。
1週間を時間(H)に換算すると、24H×7日=168Hになります。
168Hの時間の内訳は、睡眠:53H、職場への移動:5H、仕事(昼食含む):50H、朝食・夕食・家事・風呂:16H、勉強:7H、趣味:37Hとなります。
勉強時間が1週間で7Hなので、24週間後の累計勉強時間は、7H×24週=168Hとなり、168H-270H=102Hが不足します。
このままでは、目標を達成することが出来ません。
未来の時間の使い方を決める
現在の時間の使い方では、目標を達成することが出来ませんでしたので、時間配分を下図のように変更しました。
168Hの時間の内訳は、睡眠:49H、職場への移動:5H、仕事(昼食含む):50H、朝食・夕食・家事・風呂:16H、勉強:13H、趣味:35Hとなります。
勉強時間が1週間で13Hなので、24週間後の累計勉強時間は、13H×24週=312Hとなり、270Hを42H上回るので、目標達成となります。
理想的な時間の使い方
未来の時間の使い方で、簿記2級取得の目標達成をすることが出来ました。
しかし、簿記2級取得以外に、同時進行で進めたい目標がある場合、未来の時間の使い方で説明した時間配分では、行動することが出来ません。
そこで、現時点で可能な限り、自分を変えるために使える時間を考えた結果が、下図になります。
1つ目は、土日の睡眠時間を2H/日ずつ削りました。
睡眠時間を統一することにより、体のリズムを作りやすくするためです。
2つ目は、仕事時間を1H/日ずつ削りました。
ルーティン作業のうち、自分の中で仕組化が可能な箇所の作業時間を削減することを想定しました。
3つ目は、趣味の時間を1日に1Hだけ取るようにしました。
趣味の時間は完全な自由時間なので、時間だけを考えると、その時間を全て自分の生活を変えるために充てても良いのですが、やる気を保てなくなると思いますので、趣味の時間は残すようにしました。
趣味の時間をどれだけ自分の能力向上のために注ぎ込めるかが、自分の生活をより良いものに変えられるか否かに大きく関わっていると思っています。
最後に
1日に人が使える時間は、年齢や財産に関係なく、24時間です。
目標達成するためには、当然ながら手法も大切ですが、目標について、どれだけ考えて、どれだけ行動に移したかも大切だと思っています。
誰かと競う相対評価で合否が決まるものは、目標に対して時間を掛けるだけでは、報われないかもしれませんが、一定の点数以上の取得等の絶対評価で合否が決まるものは、目標に対して時間を掛けるほど、報われる可能性が高いです。
自分を変えたいと思った場合は、時間の使い方をぜひ見直すようにしてください。