エクセルで、指定した複数の条件の全てに該当する時の処理方法を指示するのが『AND関数』で、指定した複数の条件のいずれかに該当する時の処理方法を指示するのが『OR関数』です。
主に、IF関数と一緒に使われることが多いです。
下図を用いて、AND関数とOR関数の使い方を解説します。
AND関数とOR関数の構文
まず、AND関数とOR関数の構文は、次のようになっております。
AND関数:=AND(条件式1,条件式2,条件式3,~)
OR関数:=OR(条件式1,条件式2,条件式3,~)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
AND関数の使い方
次に、「条件1:出身が東京都、かつ性別が男、かつ年齢が25以上ならば○、そうでないならば×」の時の構文です。
F3セルに入力する時の関数は下記になります。
=IF(AND(B3="東京都",C3="男",D3>=25),"○","×")
条件式:出身地が東京都、かつ性別が男、かつ年齢が25歳以上
条件に該当する場合の処理:○と表示
条件に該当しないの場合の処理:×と表示
AND関数は、複数条件の全てに該当するか否かを判定する論理関数です。
例題では、出身地が東京都、性別が男、年齢が25歳以上の3つの条件全てに該当すれば"○"、1つでも該当しなければ"×"と表示されます。
Aは、出身地・性別・年齢の全てで条件に該当するので"○"
Bは、出身地・性別・年齢の全てで条件に該当しないので"×"
Cは、性別・年齢は条件に該当するが、出身地は条件に該当しないので"×"
Dは、出身地は条件に該当するが、性別・年齢は条件に該当しないので"×"
Eは、性別・年齢は条件に該当するが、出身地は条件に該当しないので"×"
※条件に該当する場合の処理に"文字"を入力する場合は、文字の前後に「""」を付けないとエラーになるので、忘れないようにしましょう。"数字"を入力する場合は、文字の前後に「""」は不要です。
OR関数の使い方
次に、「条件2:出身が東京都、または性別が男、または年齢が25以上ならば○、そうでないならば×」の時の構文です。
G3セルに入力する時の関数は下記になります。
=IF(OR(B3="東京都",C3="男",D3>=25),"○","×")
条件式:出身地が東京都、または性別が男、または年齢が25歳以上
条件に該当する場合の処理:○と表示
条件に該当しないの場合の処理:×と表示
OR関数は、複数条件のいずれかに該当するか否かを判定する論理関数です。
例題では、出身地が東京都、性別が男、年齢が25歳以上の3つの条件のいずれかに該当すれば"○"、1つも該当しなければ"×"と表示されます。
Aは、出身地・性別・年齢の全てで条件に該当するので"○"
Bは、出身地・性別・年齢の全てで条件に該当しないので"×"
Cは、性別・年齢で条件に該当するので"○"
Dは、出身地で条件に該当するので"○"
Eは、性別・年齢で条件に該当するので"○"
AND関数とOR関数は、IF関数の条件式を設定する時に使われることが多いので、違いを覚えておきましょう。