エクセルで、特定の条件に該当する時の処理方法を指示するのが『IF関数』です。
下図を用いて、IF関数の使い方を解説します。
IF関数の構文
まず、IF関数の構文は、次のようになっております。
=IF(条件式,条件に該当する場合の処理,条件に該当しない場合の処理)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
IF関数の使い方
次に、「条件1:売上が1,000円以上ならば○、そうでないならば×」の時の構文です。
G3セルに入力する時の関数は下記になります。
=IF(B3>=1000,"○","×")
条件式:売上が1000円以上
条件に該当する場合の処理:○と表示
条件に該当しないの場合の処理:×と表示
A社・B社・C社の全てで売上が1,000円以上なので、条件1では3社とも"○"と表示されます。
※条件に該当する場合の処理に"文字"を入力する場合は、文字の前後に「""」を付けないとエラーになるので、忘れないようにしましょう。"数字"を入力する場合は、文字の前後に「""」は不要です。
条件が2つの時のIF関数の使い方
次に、「条件2:売上が1,000円以上で利益率が30%以上ならば○、そうでないならば×」の時の構文です。
H3セルに入力する時の関数は下記になります。
=IF(B3>=1000,IF(E3>=0.3,"○","×"),"×")
条件式①:売上が1000円以上
条件式②:利益率が30%以上
条件①と②の両方に該当する場合の処理:○と表示
条件①と②の両方に該当する以外の場合の処理:×と表示
最初のIF関数が1つ目の条件、次のIF関数が、1つ目の条件で該当する場合に進む2つ目の条件になります。
緑で塗っている"○"は2つの条件に該当した場合、表示されます。
"○"の後に記載されている太字ではない"×"は、1つ目の条件は該当するが、2つ目の条件に該当しない場合、表示されます。
太字の"×"は、1つ目の条件に該当しない場合、表示されます。
A社は売上が1,000円以上ですが、利益率は20%なので該当しない。
B社は売上が1,000円以上ですが、利益率は8%なので該当しない。
C社は売上が1,000円以上で、利益率は33%なので該当する。
よって、条件2ではA社とB社は×、C社は○と表示されます。
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