数の表示方法に、「2進数」と「8進数」と呼ばれる方法があります。
2進数は、"0"と"1"を使って数を表示する方法で、コンピュータの世界で使われることが多いです。
8進数は、"0"から"7"を使って数を表示する方法で、コンピュータの世界で使われることが多いです。
エクセルで、「2進数」の数を「8進数」の数に変換するのが『BIN2OCT関数』で、「8進数」の数を「2進数」の数に変換するのが『OCT2BIN関数』です。
下図を用いて、BIN2OCT関数とOCT2BIN関数の使い方を解説します。
BIN2OCT関数とOCT2BIN関数の構文
まず、BIN2OCT関数とOCT2BIN関数の構文は、次のようになっております。
BIN2OCT関数:=BIN2OCT(数値,桁数)
OCT2BIN関数:=OCT2BIN(数値,桁数)
※桁数は、この桁数で表示したいという考えが無ければ、入力は不要です。
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
BIN2OCT関数の使い方
次に、「条件1:BIN2OCT関数を使い「2進数」の数を「8進数」の数に変換」の時の構文です。
B3セルに入力する時の関数は下記になります。
=BIN2OCT(A3)
数値:2進数の値
BIN2OCT関数は、「2進数」の数を「8進数」の数に変換する関数です。
0を2進数から8進数に変換した場合は、10進数で表すと0になるので、8進数で表しても、0
1を2進数から8進数に変換した場合は、10進数で表すと1になるので、8進数で表しても、1
10を2進数から8進数に変換した場合は、10進数で表すと2になるので、8進数で表しても、2
11を2進数から8進数に変換した場合は、10進数で表すと3になるので、8進数で表しても、3
100を2進数から8進数に変換した場合は、10進数で表すと4になるので、8進数で表しても、4
101を2進数から8進数に変換した場合は、10進数で表すと5になるので、8進数で表しても、5
110を2進数から8進数に変換した場合は、10進数で表すと6になるので、8進数で表しても、6
111を2進数から8進数に変換した場合は、10進数で表すと7になるので、8進数で表しても、7
1000を2進数から8進数に変換した場合は、10進数で表すと8になるので、8進数で表したら、10
OCT2BIN関数の使い方
次に、「条件2:OCT2BIN関数を使い「8進数」の数を「2進数」の数に変換」の時の構文です。
E3セルに入力する時の関数は下記になります。
=OCT2BIN(D3)
数値:8進数の値
OCT2BIN関数は、「8進数」の数を「2進数」の数に変換する関数です。
15を8進数から2進数に変換した場合は、10進数で表すと13になるので、2進数で表したら、1101
16を8進数から2進数に変換した場合は、10進数で表すと14になるので、2進数で表したら、1110
20を8進数から2進数に変換した場合は、10進数で表すと16になるので、2進数で表したら、10000
25を8進数から2進数に変換した場合は、10進数で表すと21になるので、2進数で表したら、10101
30を8進数から2進数に変換した場合は、10進数で表すと24になるので、2進数で表したら、11000
33を8進数から2進数に変換した場合は、10進数で表すと27になるので、2進数で表したら、11011
35を8進数から2進数に変換した場合は、10進数で表すと29になるので、2進数で表したら、11101
36を8進数から2進数に変換した場合は、10進数で表すと30になるので、2進数で表したら、11110
40を8進数から2進数に変換した場合は、10進数で表すと32になるので、2進数で表したら、100000
10進数の変換方法の記事紹介
BIN2OCT関数とOCT2BIN関数は、変換したい値を選ぶだけなので、使い方はとても簡単です。
ただ、2進数と8進数を直接変換することは難しいので、馴染みがある10進数を間に入れて変換する説明を行いました。
過去の記事で「2進数⇔10進数の変換方法」と、「8進数⇔10進数の変換方法」を解説していますので、参考にしてください。
【エクセル】BIN2DEC関数とDEC2BIN関数の使い方_2進数⇔10進数の変換 - イシバシランブログ
【エクセル】OCT2DEC関数とDEC2OCT関数の使い方_8進数⇔10進数の変換 - イシバシランブログ
2進数と8進数については、プログラミングに興味がある人は、覚えておきましょう。