エクセルで、数値を累乗した結果を算出するのが『POWER関数』です。
下図を用いて、POWER関数の使い方を解説します。
「底」とはかけ算する数
「指数」とはかけ算する回数
累乗とは
同じ数を指定した回数かけ算することを指します。
指定できる回数は、正の整数のみとなります。
POWER関数の構文
次に、POWER関数の構文は、次のようになっております。
=POWER(数値,指数)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
POWER関数の使い方
次に、「条件1:POWER関数を使い累乗の算出」の時の構文です。
E3セルに入力する時の関数は下記になります。
=POWER(B3,C3)
数値:掛け算する数
指数:掛け算する回数
No.1は、2を1回かけ算しているので、2
No.2は、3を2回かけ算しているので、3×3=9
No.3は、4を3回かけ算しているので、4×4×4=64
No.4は、5を4回かけ算しているので、5×5×5×5=625
No.5は、6を0回かけ算しているので、1
0乗が1となる理由
No.5で、6の0乗は1になるとPOWER関数で算出されていますが、2の0乗でも、10の0乗でも、答えは「1」になります。
その理由は、累乗が1に何の数字を何回掛けているかを表している数値であるためです。
6の1乗だと、6を1回かけ算しているので、6
6の2乗だと、6を2回かけ算しているので、6×6=36
と考えていると思いますが、「1」に「6」を何回かけ算しているのかを考えると分かりやすいです。
実際は、下記の数式で答えが算出されています。
6の1乗だと、6を1回かけ算しているので、1×6
6の2乗だと、6を2回かけ算しているので、1×6×6=36
この考え方を6の0乗に当てはめると、6を0回かけ算しているということは、6を掛けていないということですので、数式内に1のみが存在することになり、1となります。
累乗を計算する場合はPOWER関数を使う
社会人になると、累乗を計算する機会は滅多にないと思いますが、いざ計算となると、数が大きいほど苦戦することは必須です。
電卓を用いて、計算することもできますが、2の10乗の場合、2を10回掛ける必要がありますので、何回掛けたか自分で覚えておく必要があります。
その点、POWER関数を使えば、すぐに算出することが出来ます。
使い方もすぐに分かる内容となっていますので、もし、滅多にない累乗の計算をしなければならなくなった時は、POWER関数を使って対処してください。