イシバシランブログ

「エクセル関数」と「お金に関する情報」をメインテーマに書いています。

【エクセル】YIELD関数の使い方

エクセルで、固定利付債の利回りを算出するのが『YIELD関数』です。

下図を用いて、YIELD関数の使い方を解説します。

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YIELD関数の構文

まず、YIELD関数の構文は、次のようになっております。

=YIELD(受渡日,満期日,年利率,現在価値,償還価額,頻度,基準)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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YIELD関数の使い方

次に、「条件1:YIELD関数を使い固定利付債の利回りを算出」の時の構文です。

I3セルに入力する時の関数は下記になります。

=YIELD(A3,B3,C3,D3,E3,F3,G3)

受渡日:証券の受渡日

満期日:証券の支払期日

年利率:証券の年利

現在価値:受取日の証券の価格

償還価額:満期日の証券の価格

頻度:利息の支払回数

基準:計算に使用する基準日数(1は実際の日数で計算)

※基準日数が「0または省略」の場合は、(月:30日・年:360日)で計算。

 基準日数が「1」の場合は、(月:実際の日数・年:実際の日数)で計算。

 基準日数が「2」の場合は、(月:実際の日数・年:360日)で計算。

 基準日数が「3」の場合は、(月:実際の日数・年:365日)で計算。

 基準日数が「4」の場合は、(月:30日・年:360日・・・ヨーロッパ方式)で計算。

 

例題は、利息が定期的に支払われる固定利付債をの利回りの算出となります。

100円を1年間で、年利率1%で運用し、償還価額が105円になる場合の利回りは、6.00%

100円を1年間で、年利率2%で運用し、償還価額が95円になる場合の利回りは、-3.00%

100円を2年間で、年利率3%で運用し、償還価額が105円になる場合の利回りは、5.43%

100円を2年間で、年利率4%で運用し、償還価額が95円になる場合の利回りは、1.52%

 

固定利付債の利回りの算出時はYIELD関数を使う

株式投資をしている人にとって、リターン率の計算は必須事項です。

電卓で計算することもできますが、明らかに手間が掛かりますので、あらゆるパターンをシミュレーションをしたい時は、YIELD関数を使うことは非常に有効です。

固定利付債の利回りを計算したい時は、YIELD関数を使ってみましょう。