エクセルで、指定した範囲内の数値が入力されているセルの個数を算出するのが『COUNT関数』で、指定した範囲内の空白以外のセルの個数を算出するのが『COUNTA関数』で、指定した範囲内の空白のセルの個数を算出するのが『COUNTBLANK関数』です。
下図を用いて、COUNT関数とCOUNTA関数とCOUNTBLANK関数の使い方を解説します。
COUNT関数とCOUNTA関数とCOUNTBLANK関数の構文
まず、COUNT関数とCOUNTA関数とCOUNTBLANK関数の構文は、次のようになっております。
COUNT関数:=COUNT(値1,値2,~)
COUNTA関数:=COUNTA(値1,値2,~)
COUNTBLANK関数:=COUNTBLANK(値1,値2,~)
エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。
1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。
2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。
COUNT関数の使い方
次に、「条件1:数値が入力されているセルの個数を算出」の時の構文です。
F3セルに入力する時の関数は下記になります。
=COUNT(B3:D3)
条件式:数値が入力されているセルの個数を算出
COUNT関数は、対象範囲内に数値が入力されているセルの個数を算出する関数です。
例題は、残業管理簿に残業時間が入力されているかを確認しています。
毎月の残業時間が数値で入力されていれば、条件1では「3」と表示されます。
Aは、毎月の残業時間が数値で入力されているので"3"
Bは、5月の残業時間が数値ではなくスペースで入力されているので"2"
Cは、4月の残業時間が空白で数値の入力がされていないので"2"
COUNTA関数の使い方
次に、「条件2:空白ではないセルの個数を算出」の時の構文です。
G3セルに入力する時の関数は下記になります。
=COUNT(B3:D3)
条件式:空白ではないセルの個数を算出
COUNTA関数は、対象範囲内の空白以外のセルの個数を算出する関数です。
毎月の残業時間が空白でなければ、条件2では「3」と表示されます。
Aは、毎月の残業時間が数値で入力されているので"3"
Bは、5月の残業時間が数値ではなくスペースで入力されているので"3"
Cは、4月の残業時間が空白なので"2"
COUNTBLANK関数の使い方
次に、「条件3:空白のセルの個数を算出」の時の構文です。
G3セルに入力する時の関数は下記になります。
=COUNTBLANK(B3:D3)
条件式:空白のセルの個数を算出
COUNTBLANK関数は、対象範囲内の空白のセルの個数を算出する関数です。
残業時間に空白があれば、条件3では個数としてカウントされます。
Aは、毎月の残業時間が数値で入力されているので"0"
Bは、5月の残業時間にスペースが入力されているので"0"
Cは、4月の残業時間が空白なので"1"
補足
COUNT関数は、範囲内の数値が入力されているセルの個数を数える関数ですが、例題のように入力ミスがあった時は、ミスの存在は認識できますが、ミスの原因は認識できません。
そのような時に、COUNTA関数とCOUNTBLANK関数を使えば、ミスの原因が「入力間違い」なのか、「入力漏れ」なのか、明らかにすることが出来ますので、COUNT関数を補佐するように、上手く組み合わせて使っていきましょう。