今回は、学生時代の勉強は将来の役に立つのかについて解説します。
多くの人が、学生時代または社会人になってから、学校の勉強は社会に出てから役に立っているのかと1度は考えたことがあると思います。
社会に出て働いている身としては、役に立つものも立たないものもあると感じています。
下図は、中学まで必須科目となっていた5科目です。
この5科目は高校受験に必要なため、学校が一番多くの時間を取っていた科目です。
各科目について、社会に出た後で、役に立っているか否か、感じていることを解説していきます。
1.国語
読み書きの能力は、生活する上で必要不可欠な能力です。
誰かとコミュニケーションを取る時、ネット等で情報収集する時に役に立っていると感じています。
場面に応じた言葉選び、読みやすい文章の作成が出来れば、あなたの魅力として周囲に評価されることもあります。
古文や漢文は、国語教師や塾講師以外は、仕事で携わることは、基本的には無いので、学ぶかどうかを学生自身に選択させても良いと思います。
2.社会
世の中には、人々が平和に暮らすために、多くの仕組みが存在しています。
この仕組みを理解するために、知識を付けるべき分野が、歴史・地理・政治・経済の4つだと考えています。
歴史は、過去の人の成功と失敗を学ぶことが出来るので、自分が選択を行う時の参考に出来ます。
地理は東西南北のどこに何があるのか理解することが出来ます。
政治は国がどのように運営されているのか理解することが出来ます。
経済はお金と物価の関係を理解することが出来ます。
歴史と地理については、時代が変わる出来事をメインに学び、その他は学ぶかどうかを学生自身に選択させても良いと思います。
政治と経済については、日常生活に密接に関わってくるため、内容を深堀りし多くの時間を割くべきだと思っています。
3.数学
収支管理や人付き合い、料理やスポーツ等、人間の活動は数字と密接に関わりがあるので、計算能力を鍛えることは、生きるために必要不可欠なことだと言えます。
資産運用をする人にとっては、複利の計算や比率の算出は日常なので、数字に強くなりたい人は、計算能力の向上に取り組んで損はありません。
図形の証明や三角関数は、社会人になった後、多くの人が使う機会がないと思いますので、学ぶかどうかを学生自身に選択させても良いと思います。
4.理科
火や電気などのエネルギーが発生する仕組みや生物の体の仕組みを理解することが出来ます。
理科は、物理・化学・地学・生物といった分野に分かれており、大部分の人が日常生活では、知識を使う機会はありません。
一部の人は、いずれかの分野の専門職として、携わることになりますので、高度な知識が必要となります。
将来、必要な人とそうでない人がはっきり分かれますので、全員が学ぶ範囲を減らして、追加で学ぶかどうかを学生自身に選択させても良いと思います。
5.英語
世界の多くの国で使われている言語なので、海外に住んだり現地の人とコミュニケーションを取ることが出来ます。
もし、英語が出来れば、ブログや動画の視聴者を日本だけではなく、英語圏内にも広げられますので、日本語のみの人と比べて視聴者を確保しやすくなります。
語学は翻訳の仕事があるように、取得言語数が多いほど周りとの能力の差別化が出来るようになり、それで生計を立てることも可能となります。
将来、必要な人とそうでない人がはっきり分かれますが、自分の選択肢を広げるという意味では、非常に大きいですので、なるべく学んだほうが良いと思っています。
発音の違いを耳で判別しやすい、なるべく若いうちに学ぶと習得が早いと思います。
最後に
『将来の役に立つ』の定義を、日常生活または仕事で使う機会が多いこととすると、読み書き・仕組みの理解・計算が、当てはまると思っています。
それ以外は、人によっては使わない内容もありますので、全員が勉強するのは概要だけにして、深く勉強するかは学生自身に判断させても良いと思っています。
その理由は、勉強をやらされていると思っている学生は多いと思いますので、本人に選択させることで、自分の将来について真剣に考えるきっかけになるからです。
勉強が将来の役に立つか否かは、自分が何をしたいか明確に分かっており、その方向に向かい努力したかに掛かっていると思います。
勉強する本人は興味を持てることを見つける、サポートする人は興味を持つきっかけを作ってあげられるようにして、同じ方向を向くことが大切だと思います。