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【エクセル】PERMUTATIONA関数の使い方_重複順列の算出

エクセルで、指定した数値の重複を許した順列を算出するのが『PERMUTATIONA関数』です。

下図を用いて、PERMUTATIONA関数の使い方を解説します。 

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重複順列とは

異なるn個からr個を取り出した時に重複も含めた並べ方を指します。

順列との違いは、並べ方に重複を許すことです。

PERMUTATIONA関数で扱える数値は、正の整数のみとなります。

  

PERMUTATIONA関数の構文

次に、PERMUTATIONA関数の構文は、次のようになっております。

=PERMUTATIONA(数値,抜取数)

 

エクセル関数を使う時は、2つの使い方があります。

1つ目は、黄色の○で囲っている「fxをクリック→すべて表示を選択→該当関数を選択→OK」と入力後に、入力内容を指示した枠が表示されるので、そこに入力することです。

2つ目は、緑色の枠に構文を直接入力となります。

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PERMUTATIONA関数の使い方

次に、「条件1:PERMUTATIONA関数を使い重複順列の値を算出」の時の構文です。

E3セルに入力する時の関数は下記になります。

=PERMUTATIONA(B3,C3)

数値:全体の数

抜取数:全体から取り出す数

 

No.1について、3個から2個を取り出し、重複を許した並べ方になるので、3×3=9

No.2について、6個から3個を取り出し、重複を許した並べ方になるので、6×6×6=216

No.3について、5個から4個を取り出し、重複を許した並べ方になるので、5×5×5×5=625

No.4について、5個から5個を取り出し、重複を許した並べ方になるので、5×5×5×5×5=3,125

No.5について、6個から4個を取り出し、重複を許した並べ方になるので、6×6×6×6=1,296

No.6について、7個から0個を取り出す時は、1

 

0の重複順列が1となる理由

No6で、0の重複順列が1になるとPERMUTATIONA関数で算出された理由は、下記になります。

重複順列とは、全体の数のうち指定された数を取り出し、重複が許された並びを指しますが、取り出す数が「0」ということは、何も取り出さないということになります。

何も取り出さないという選択肢は、1通りしかないため、取り出す数が「0」の時は、「1」が答えと定義されています。

  

重複順列を計算する場合はPERMUTATIONA関数を使う

社会人になると、重複順列を計算する機会は滅多にないと思いますが、いざ計算となると、数が大きいほど苦戦することは必須です。

電卓を用いて、計算することもできますが、数が大きいほど手間が掛かります。

その点、PERMUTATIONA関数を使えば、すぐに算出することが出来ます。

使い方もすぐに分かる内容となっていますので、もし、滅多にない重複順列の計算をしなければならなくなった時は、PERMUTATIONA関数を使って対処してください。